志多らと長篠陣太鼓保存会の共演が新城文化会館で開催、和太鼓の魅力を伝える
志多らと長篠陣太鼓保存会の共演が新城文化会館で開催
愛知県東栄町を拠点に活動するプロ和太鼓集団「志多ら」の新城公演が28日夕、新城文化会館で開催された。この公演は、7月から始まった「つながる和太鼓 陽(ひ)かりさす」と題したツアーの一部で、2部構成で行われた。
前半:地元和太鼓グループとのコラボレーション
前半の公演では、志多らの団員3人が地元の和太鼓グループとコラボレーションした。特に注目されたのは、結成50年目を迎える長篠陣太鼓保存会との共演だ。志多らの団員3人が長篠陣太鼓保存会に加わり、「長篠合戦太鼓」と「流れ打ち」の2曲を演奏した。これらの曲は、和太鼓の伝統と現代的な表現が融合した迫力あるパフォーマンスを披露し、観客を魅了した。
また、豊川高校と黄柳野高校の生徒たちも参加し、若手の和太鼓奏者たちの活躍が注目された。さらに、「八名っ鼓クラブ」と「紅太鼓」も共演し、多様な和太鼓の魅力を伝えた。
後半:志多らの単独ステージ
後半は志多らの単独ステージで、7曲が演奏された。2年間の研修を終え、正団員として出演した豊橋市出身の山田美翔さんが2曲に出演し、篠笛演奏を披露した。山田さんは、県立豊丘高校を卒業後、2021年4月に研修生として志多らに入団し、今年4月に正団員となった。ツアーでは、ステージでの篠笛演奏と、バックステージでの太鼓の打ち込みを担当している。
公演後の取材では、山田さんは「一緒に篠笛で出演した鬼頭(孝幸)さんと同じ音を出せなかった。天候や体調も考えて、しっかり演奏できるようにしたい」と反省の弁を述べた。また、来年3月22日には豊橋公演が予定されており、「成長した姿を見せたい」と意気込みを語った。
志多らの活動と展望
志多らは、和太鼓の伝統を守りつつ、新たな表現方法を追求するプロ集団として、多くの人々に和太鼓の魅力を伝えている。今回の公演は、地元の和太鼓グループとのコラボレーションを通じて、和太鼓の普及と発展に貢献する機会となった。今後も、志多らは全国各地で公演を行い、和太鼓の魅力を広く伝えていくことだろう。
結び
志多らの新城公演は、和太鼓の伝統と現代的な表現が融合した素晴らしいパフォーマンスを提供し、観客に深い感動を与えた。山田美翔さんの正団員としての初舞台も成功し、今後の活躍が期待される。来年の豊橋公演では、さらに成長した姿を見せることを約束し、和太鼓の未来に希望の光を灯した。