ルーシー・リー、圧巻の「60」で2位、天才少女の復活と新たな一歩
ルーシー・リー、圧巻の「60」で2位に終わった
ルーシー・リーが3イーグルを含む圧巻の「60」をマークし、通算17アンダーで2位に終わった。最終日はアーカンソー州のピナクルCCで行われ、リーは3イーグル7バーディ、2ボギーの素晴らしいプレーを披露した。しかし、プレーオフでジャスミン・スワンナプラ(タイ)に敗れ、初優勝には届かなかった。
天才少女の復活
かつての天才少女として知られるルーシー・リーは、2014年に11歳で「全米女子オープン」の予選会を通過し、史上最年少でメジャー大会に立った。この記録は2007年のレキシー・トンプソン(12歳)のものだった。2023年末のQスクール(予選会)を経て、リーは今季の出場権を獲得。今季は2度のトップ10入りを果たし、最高位は1月の「LPGAドライブオン選手権」で4位だった。しかし、シーズン中盤は8度の予選落ちと苦戦が続いた。
終盤での大活躍
最終日のリーは、後半14番、18番のパー5だけでなく、8番のパー4でもショットインイーグルを奪い、会場を沸かせた。1ラウンドでの3イーグルは、ジェーン・パクが2017年の「全英リコー女子オープン」最終ラウンドで記録して以来、7人目の偉業となった。過去に3イーグルを奪った選手はすべて優勝に届いていないという不思議な記録も更新された。
自己ベストの「60」
リーは自己ベストの「60」をマークし、コースレコードを1打更新した。この日、リーは最初の4ホールで3パットを2回して苦しいスタートを切ったが、その後のプレーは圧巻だった。「まさか、こんなことになるとは思ってもいなかった。優勝はできなかったけど、こんなに素晴らしいことはない」とリーは満足感を表わした。「最初の4ホールで3パットを2回してどうしようと思ったけど、終わったら60台。クレイジーだと思った」と笑顔で語った。
今後の展望
ルーシー・リーの今回の成績は、彼女の才能と可能性を再確認させるものとなった。今後も彼女の活躍に注目が集まる。リーは「この経験を活かして、次の大会でも良い結果を出したい」と意気込んでいる。アーカンソー州ロジャースでのこの大会は、リーにとって大きな一歩となった。
(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)