【感動】絵本とパパ活OL、心の隙間を埋める不思議な出会い
作者のまおいつかさんが8月25日にXで投稿した「パパ活OLとデカい女の話」が大きな反響を呼び、7.2万以上のいいねと多くのコメントが寄せられました。この作品は、幼少期のトラウマから人間不信に陥っていたOLの心情の変化を描いた物語です。
主人公の三郎丸あかねは、美貌、良い職場、お金、パパ活で手に入れたプレゼントなど、誰もがうらやむ生活を送っていましたが、どこか満たされない感覚を抱えていました。幼い頃、あかねの母親は男ぐせが悪く、あかねを一人残して男と出かけることが多かったため、あかねは「いいこのうーたん」という絵本のキャラクターに自身を重ね、ひたすら待ち続けた記憶が心に刻まれていました。
ある日、あかねは無能な上司に代わって残業し、終電で帰ることになりました。夜道を歩いていると、最近引っ越ししてきた高木さんに声をかけられ、一緒に帰ることになりました。高木さんは体が大きく、地味で化粧っ気もなく、あかねは彼女を軽蔑していました。しかし、家の鍵を会社に忘れていたあかねは、仕方なく高木さんの部屋に泊めてもらうことになりました。
高木さんの部屋には、うーたんのマグカップやぬいぐるみなど、ファンシーなものが溢れていました。地味ながらも、好きなものに囲まれて幸せそうに見える高木さんを見て、あかねは悔しさを覚えて、「ここのネックレスね、40万したの。高いバッグとか家にいっぱいそういうことがある」と高木さんを見下しました。しかし、高木さんは全く興味を示さず、あかねが読みたいと言ったうーたんの絵本を優しい声色で読み上げました。
「うーたんは、きょうもひとりでおするばん。いいこだね。いいこ。いいこ」
あかねは過去の自分に重ね合わせ、思わず涙ぐんでしまいました。高木さんの内面を知るうちに、あかねの気持ちにも小さな変化が起こりました。数日後、あかねは高木さんに部屋に泊めてくれたお礼として、うーたんのキーホルダーを渡し、「お揃いでつけようよ」と提案しました。
作品を読んだ読者からは、「すごくいい!」「どうなるんだ、どうなるんだ…?と思って最後まで読んだら素敵な展開でした!」「優しい世界…」「1~2ページで感情移入させてしまう力がすごすぎる」といった声が多数寄せられました。
まおいつかさんは、この作品の創作のきっかけについて、「漫画連載が終わり、新たに仕事を探そうと思って描いた」と語っています。特に気に入っているシーンは、「うーたん」の絵本を高木さんが読むシーンで、幼少期の頑張らなきゃいけなかった自分をようやく褒めて認めてもらえた瞬間を描いたことが印象的だと言います。
また、まおいつかさんは、「女の人の気持ちを描くのが好き」で、自分や誰かの気持ちの体験をベースに描くことが多いと語っています。楽しかったことは日記に書き、忘れたくないことは漫画にするという方針を貫いています。
本作は7万件以上のいいねを獲得し、多くの反響を呼んだことについて、まおいつかさんは「オロオロしましたが、嬉しかったです」と率直な感想を述べています。特に絵柄を褒めてくれた人が多かったことがとても嬉しかったそうで、自信がつき、前向きな気持ちになったと語っています。
今後の展望については、「年内には『パパ活OLとデカい女の話』の続きを少し描きたい」とのことで、また違う作品の漫画連載を来年中には開始したいと意気込んでいます。
最後に、まおいつかさんは読者へ向けて、「漫画を読んでくれて本当にありがとうございます!!今後も見守ってくれたら嬉しいです。がんばります」とメッセージを送りました。