山本由伸、プレーオフ初戦でまさかの3失点 バッテリーミスとマチャドの2ランに苦しむ
5日(日本時間6日)、大リーグのプレーオフ地区シリーズが開幕し、ナ・リーグ西地区王者のドジャースはワイルドカードシリーズを勝ち上がったパドレスと対戦した。ドジャースの先発投手として山本由伸(26)がマウンドに上がったが、初回から3失点する苦しい立ち上がりとなった。
初回、先頭のアラエスに左前打を許し、続くタティスへの初球をスミスが捕逸。さらに自身の暴投もあり、三塁まで進まれた。タティスも四球で歩き、無死一、三塁のピンチを招いた。3番のプロファーをニゴロに打ち取ったが、三塁走者アラエスが生還し、先制点を献上した。
その後、1死二塁からマチャドに甘いスプリットを狙われ、2ランを被弾。本拠地のファンは初回から3点を失う展開に呆然となった。
山本は今季、6月15日(同16日)のロイヤルズ戦で右上腕の張りを訴えて2回、28球で緊急降板。翌16日に右肩腱板の炎症で負傷者リスト(IL)入りした。リハビリを経て9月10日のカブス戦で約3カ月ぶりにメジャー復帰し、9月は4試合に登板し、1勝0敗、防御率3.38を記録。ポストシーズンに間に合わせた。
地区シリーズは当初、第2戦の先発予定だったが、1日前倒しでこの日の第1戦に変更された。中5日で11日(同12日)の第5戦の登板も可能となる措置で、急転してポストシーズン(PS)の「開幕投手」を務めることになった。登板2日前の3日の練習前にロバーツ監督から伝えられ、「多少、ビックリするところもありましたけど、体調もすごく良かったですし、まだメニューも全然変えられるタイミングだったので、しっかりと試合に向かってやろうと思いました」と調整に大きな影響はなかったと語った。「初戦は流れを左右する。責任持って投げたい」と意気込んだ。