「2025年プレーオフ進出目指す」エンゼルスオーナー、モレノ氏が球団の未来と売却について語る
オーナーのアルテ・モレノ氏は強気の姿勢を見せたが、エンゼルスの明るい未来を想像するのは難しい状況だ。今季、ア・リーグ西地区最下位に終わり、球団史上ワーストの99敗を記録した。新監督のロン・ワシントンを迎え、2024年シーズンに臨んだが、主力選手の怪我が相次ぎ、63勝で地区5位のアスレチックスに6ゲーム差をつけられた。
大谷翔平のドジャース移籍の影響が大きかった今季、浮上の兆しも見えず、今オフシーズンでの補強やフロントの動きが重要となる。モレノ氏の来季へのコメントが米メディア『Sports Illustrated』で紹介された。現地時間10月7日(日本時間8日)のインタビューでは、「来季はプレーオフを目指す」とのビジョンが語られた。
モレノ氏は2025年シーズンに向け、強い意欲を示し、「若い選手が加入するので、2025年から2026年を見据えているが、2025年にはプレーオフに出場することが私たちの目標だ」と述べた。また、「十分な厚みを確保しなければならない。誰かが負傷した場合に備えて、ベンチに選手を揃えておく必要がある」と、選手層を増やすための補強の意思も示した。「我々は勝利を収める選手の組み合わせを見つけなければならない。我々は勝たなければならない。結局のところ、すべては勝敗で評価される」と胸中を明かした。
球団売却の話題にも触れ、「将来について話すことはできない」としながら、「もし誰かが馬鹿げた、狂気じみたオファーをしてきたら、私は家族にとって最善の策を取らなければならない。私は全力でビジネスとして運営していく」と語った。同メディアはこれらの言葉について、「チームを売却するつもりは当面ないことを強調した」と解釈している。
モレノ氏は在籍する若手の台頭に期待を寄せ、自身が描く球団の未来にどれだけ近づいていくことができるか、注目が集まっている。