「ゴールの瞬間、ボールボーイが舞台裏のヒーローに」ニコラス・ゴンサレスがMVPトロフィーを捧げる感動のエピソード

「ゴールの瞬間、ボールボーイが舞台裏のヒーローに」ニコラス・ゴンサレスがMVPトロフィーを捧げる感動のエピソード

ポルトは6日、プリメイラ・リーグ第7節でブラガと対戦し、1-1で折り返した後、54分にブラガに追いつかれたが、5分後にブラジル代表FWペペーのゴールで2-1と逆転勝利を収めた。

この試合でリーグが選ぶMVPに選ばれたのは、U-21スペイン代表MFニコラス・ゴンサレス。ペペーとのワンツーから相手DFの股を抜くラストパスで決勝ゴールをアシストした。

試合後、ゴンサレスはMVPのトロフィーをボールボーイのゴンサロ・クルスくんにプレゼントした。決勝ゴールの起点となったスローインで、クルスくんが素早くボールを渡したことが決め手となった。

ポルトのU-15チームで右サイドバックとしてプレーするクルスくんは、クラブ公式サイトで次のようにコメントしている。

「あれは自分のインスピレーションによるものだった。ボールを渡す以外、何も考えていなかった。自分の意志と気持ちによるものだった」

「自分がゴールに貢献したんだと気づいた時は信じられなかったし、とても重要なことだ。僕らは外からでも中の選手たちを助けられるからね」

「この日のことは一生忘れないし、生涯の思い出になるだろう。だけど、選手としてこの賞をもらうことが僕の望みだ」

また、トロフィーをプレゼントしてくれたニコ・ゴンサレスについては、「僕がチームに貢献したこと、それが一番重要だと言ってこの賞をくれた」と語っている。

ゴンサレスも試合後のインタビューでクルスくんについて次のように述べている。

「(ゴール後)僕らは彼を祝福しに行った。彼はとても素早くボールを渡してくれた。ゴールは彼のおかげだ」

「ボールボーイも含め、スタジアム全体が逆境に打ち勝つのを手助けしてくれる。チームには団結力がある」

この勝利により、ポルトはリーグ戦4連勝を達成し、首位のスポルティングCPとの3ポイント差を維持してリーグ2位につけている。