「27から2へ」:パリ五輪組の厳しい現実と藤田譲瑠チマの闘志

「27から2へ」:パリ五輪組の厳しい現実と藤田譲瑠チマの闘志

日本サッカー協会は、大岩剛監督が率いたU-23日本代表が今夏のパリ五輪でベスト8進出を果たしたことを喜んでいる。しかし、そのメンバーからA代表に選ばれたのは4人だけ。9月シリーズでは、DF高井幸大(川崎フロンターレ)とFW細谷真大(柏レイソル)、10月シリーズでは、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)と関根大輝(柏レイソル)が選ばれたが、27人のA代表メンバーの中で2人ずつだけだった。

現在、森保ジャパンの主力を務める三笘薫、久保建英、堂安律、上田綺世、冨安健洋、板倉滉ら東京五輪組の壁は低くない。しかし、藤田は「東京オリンピックの時に比べて、選手のレベルが上がっているから、パリから食い込めないという現状があると思う。それは日本サッカー協会としては喜ばしいこと」と述べた。

22歳のMF藤田は、「自分たちの世代ももっと頑張って、どんどん上を脅かす存在になれたらいい」と意気込んだ。また、高井に代わって緊急招集された関根については、「関根ができることは自分もよくわかっているし、驚くべきことではない」とコメント。「今後もお互いが選ばれるように、高井や細谷と一緒のメンバーとして戦えるように、お互いに切磋琢磨できればいい」と語った。

次のワールドカップは2年後。森保ジャパンも今後の成長がなければ、強豪国との競争には打ち勝てない。パリ五輪のメンバーから、東京五輪組を蹴落とすような選手が出てこなければ、明るい未来は描けない。