中学3年生佐藤涼音、圧巻の「コミュ力」で2位浮上!キャディーとの絆が勝利へ導く
中学3年の佐藤涼音(りの、14)が6バーディー、1ボギーの5アンダー67で回り、首位と3打差の2位で初日を終えた。自他に認める「コミュ力」を武器に、好スタートを切った。8番パー5ではティーショットを左に曲げてラフに入れるなど苦しみながらも、最後は難しいバーディーパットを決めた。そのパットは「キャディーさんと仲良く話しながら考えて『涼音ちゃんは強く打つから左端でいいよ』って言われて、そう狙ったら入りました」。この日初めて組んだキャディーとの距離を一気に縮め、好成績につなげた。「とにかくしゃべることと、笑うこと。笑うとえくぼが出るからそれをアピールしたりしてます(笑い)」。自己ベスト64の確かな技術と14歳とは思えない話術で、周囲の大人もとりこにしてきた。
9歳でテレビ番組で上田桃子を見て「このスポーツやったら自分でも稼いで、親に恩返しできるかも」とゴルフを始めた。憧れの選手はタイガー・ウッズ。「誰も考えないようなショットや精度を持っていて、1度の角度も扱える選手。出てきたら『おー』って言われる選手に私もなりたい」。地元兵庫の新スター候補が、残り2日も観衆をわかせる。
ECC学園高2年の黒崎が4バーディー、ノーボギーの4アンダー68で4位につけた。学内選考会をトップ通過して出場。「朝はめっちゃ緊張してたけど、ティーショットがいい当たりだったので、いい感じに回れた」と振り返った。地元兵庫・垂水区出身の17歳は「応援に来てくれた人にいいプレーを見せられて良かった。プロと一緒に上位争いをして、優勝目指して頑張りたい」と意気込んだ。
福田が、初日トップに立った。5~8番で4連続バーディーを決め、8バーディー、ノーボギーの8アンダー64。2位に3打差の首位に「自分でもびっくり」と笑った。「最後入るか入らないかっていうのがずっとあった」という課題を今季取り入れた中尺パターで改善。それが好スコアにつながった。上位が期待されるが「まずは予選通過できれば」と謙虚に話した。