【MLB】パドレスの勝ちパターンを解くことができるか?ドジャースのブルペン戦略と大谷翔平のバットに注目
サンディエゴ・パドレスは現地10月8日、ナ・リーグ地区シリーズ第3戦でロサンゼルス・ドジャースと対戦し、6-5で勝利。シリーズ成績を2勝1敗とし、シリーズ突破へ王手をかけた。今季ポストシーズンでの躍進を支えている要因の一つに、序盤の強さが挙げられる。
ワイルドカードシリーズでアトランタ・ブレーブスと対戦した際、パドレスは第1戦で初回にフェルナンド・タティースJr.の2ランホームランで先制。投手陣はマイケル・キング、ジェイソン・アダム、ロベルト・スアレスが計7安打を許しながらも4-0と完封し、白星発進した。第2戦は初回に先制を許したものの、2回にカイル・ヒガシオカの2戦連続弾を含む5得点のビッグイニングを作り、5-4で勝利。いずれも2回までにリードを奪い、投手陣の好投で逃げ切った。
地区シリーズの第1戦では、初回にマニー・マチャドが山本由伸から2ランホームランを放ち3点を奪う展開に持ち込んだが、2回に大谷翔平の3ランHRを浴び同点に。3回にザンダー・ボガーツがタイムリーで2点のリードを築いたものの、先発ディラン・シースがさらに2失点し、2番手エイドリアン・モレホン、3番手ジェレミア・エストラーダも失点し敗れた。
その後の第2戦では2回までに3点を取り10-2で勝利。第3戦では2回に6点を獲得し、その後テオスカー・ヘルナンデスに満塁弾を打たれるも6-5で逃げ切った。英データ分析会社『OptaSTATS』によると、満塁弾を浴びた試合で「得点できたのが1イニングのみ」「3回以降無得点」で勝利したのは、レギュラーシーズンを含めてもMLB史上初という。
ドジャースは今季ポストシーズンで、山本が3回5失点、ジャック・フラハティが5回1/3で4失点、ウォーカー・ビューラーが5回6失点と、シリーズ前の予想通り先発陣の乱調が目立つ。MLB公式サイトによれば、デーブ・ロバーツ監督は第4戦でリリーフ投手を先発させるブルペンデーにする可能性が高いと発言しており、序盤からパドレスを勢いづけないピッチング、継投ができるか注目だ。もちろん、唯一勝利を収めた試合で同点3ランを放ちパドレスの得意の展開に持ち込ませなかった大谷の打棒にも期待がかかる。