篠原拓朗選手、SUGO戦で驚異の逆転優勝!「本当にびっくりしました」 | SUPER GT 2024【あの瞬間】
篠原拓朗選手がSUPER GT 2024年第6戦SUGOでの戦いを振り返る。
悪天候に見舞われた第6戦SUGO。スケジュールが幾度も遅延する中、No.65 LEON PYRAMID AMGは15位から表彰台を目指した。ドライアップする路面を味方につけてポジションを上げ、終盤にはトップ争いに加わり、鮮やかな逆転劇を披露。富士大会からの2連勝でランキングもトップに立った。
篠原選手は、第4戦の富士での優勝が予選ポールポジションから決勝もリードしてのものだったため、今回の15位スタートからの優勝は予想外だったと語る。「予選が行われず、15位からのスタートだったため、優勝できるとは思っていませんでした。本当にびっくりしましたし、うれしさが込み上げてきました」。
決勝日はウェットコンディションだったが、スタート前には雨が上がり、天候が回復する兆しが見えた。チームでは、「着実なレースをしてポイントを獲得すること」を目標に掲げていた。観客の皆さんも冷たい雨の中、辛抱強く待ってくれたことに対して感謝の言葉を述べた。「皆さんに風邪をひいてほしくなかったし、最後まで見ていてくださって本当にありがとうございます」。
レース中、No.45 PONOS FERRARI 296との長いバトルが続いた。篠原選手は、「リスクが多すぎるところを選ぶよりも確実に一回で仕留められるところを探していました」と、慎重な戦略を採った。チーム監督の黒澤治樹さんの存在も心強いと語る。「何かあったときに、ドライバーの思いや意見を理解してくださいます。レースの組み立てや支えもいただいています」。
優勝の実感はチェッカーを受けた後だったと振り返る。「コースの濡れた部分などの不確定要素が多かったので、着実に走り切ることだけを考えていました。途中でトップなのか不安になったこともありましたが、目の前にいるクルマを全て抜くことを意識していました」。
最後に、篠原選手はカメラへの興味を語った。「牧野任祐選手と一緒のタイミングでカメラを始めました。レースやピット作業の写真を撮るのが楽しいです。iPhoneでも写真を撮ってSNSに上げています。何か楽しいですね」。