高田文夫氏が熱視する『極悪女王』と『侍タイムスリッパー』:作品の力は時代を超える

高田文夫氏が熱視する『極悪女王』と『侍タイムスリッパー』:作品の力は時代を超える

高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」の中で、『極悪女王』など気になったドラマや映画について綴っている。

学生時代のクラブ活動とは異なるが、同じ趣味を持つ大人たちが集まってワイワイするのは楽しいものだ。高田氏が所属する俳句の会「だくだく会」は30年続くが、彼が大病を克服して復活した後、仲間たちが「さんぽ会」を結成し、12年が経った。最近、新たに「未亡人の会」が誕生した。タイトルは艶っぽいが、実際は男くさすぎる会だ。細田昌志が『力道山未亡人』で小学館ノンフィクション大賞を受賞したことをきっかけに、プロレス好き、ジャーナリズム好き、ゴシップ好き、黒い話大好きな面々が集まった。

昨日、第2回の集まりが高田氏の呼びかけで神保町で開かれた。参加者は『笑点』の一之輔、ナイツの塙、ロケット団三浦、高田氏のストーカーと呼ばれる「S点」プロデューサーや担当編集者、イラストレーターの佐野クンら10名以上。前回参加も、この日「WAHAHA」の本公演初日とあって不参加だったポカスカジャンのタマもいた。

店に入って早々、塙は「女優Aはヤク○の女だったらしいですネ。プロ野球のB投手と歌手のCはSMなんですよ」など、初回から驚くべきスキャンダルを披露。会は「未亡人」の話から「ウラプロレス」の話、芸人スキャンダルなど、5時間にわたって盛り上がり、皆が特上のネタを持ってきたため、高田氏はフラフラになってしまった。翌日、何を話したか覚えていなかった。

最近、高田氏が心を動かされた作品はダンプ松本(ゆりやん)の『極悪女王』。クラッシュギャルズのふたりのプロレスの形、動きのトレーニングの見事さに脱帽。ネットフリックスの作品なので、十分な予算がかけられている。

一方、自主制作で作られた『待タイムスリッパー』は、クチコミで大ブレイクし、かつての『カメラを止めるな!』を思わせる勢いだ。当初は単館上映だったが、今や日比谷・新宿でも見られる超メジャー作品となった。ラジオの生放送が終わった平日の昼、日比谷の映画館は若いカップルでいっぱいだった。

高田氏が今一番のお気に入りはNHK BSの『団地のふたり』。小泉今日子と小林聡美のかけあいにウキウキ。これほどのバディもの(相棒もの)は他にないという。