宝塚音楽学校111期生、すみれ募金でファンから初舞台への激励「同期と力を合わせて頑張る」
兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校の本科111期生と予科112期生が11日、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で、小児がんや医療的ケアが必要な子供や家族を支援する「すみれ募金」活動を行った。
今年は授業カリキュラムの都合により、例年の春開催から秋の平日に変更となった。それでも多くのファンが募金活動に協力し、無事に終了。本科111期生の代表4人、光田悠那さん、三枝友梨乃さん、南田愛弥さん、今井絢音さんが囲み取材に応じた。
光田さんは「たいへんうれしい気持ちでいっぱいです。施設の活動がたくさんの方に知っていただけたら幸いです」と笑顔で語った。南田さんは「今年も昨年と同じく無事すみれ募金活動をさせていただき、多くのお客さまや関係者の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝の言葉を述べた。
春開催が延期となったことで、開催への不安もあったが、無事に終え、4人はほっとした様子だった。111期本科生は昨春に入学し、来春に2年の学びを終えて宝塚歌劇団へ入団し、初舞台へと向かう。募金活動に参加した大勢のファンから激励の声をかけられ、あらためて決意を固めた。
男役志望の光田さんは「たくさんのお客さまに『頑張ってね』『応援しているよ』との言葉をいただき、私自身、お言葉を胸に芸事に頑張っていきたい」と意気込んだ。同じく男役志望の三枝さんは「初舞台まであと少しという実感がわき、とても緊張しています。これからも1日1日を大切に成長できるように頑張りたい」と語った。
娘役志望の南田さんは「お客さまに間近で『初舞台頑張ってね』や、すみれ募金へのお言葉をいただき、とても胸が熱くなりました。その気持ちを舞台で返せるように」と力強く誓った。娘役志望の今井さんも「初舞台まで同期と力を合わせ精進してまいります」と決意を述べた。
この日の会場は宝塚大劇場の改札入り口前。あこがれの先輩について、光田さんは「雪組トップの彩風咲奈さんのような華のある、品格のある男役を目指します」。三枝さんは「星組スターの暁千星さんのように、いつも全力で一生懸命な男役になれるように頑張りたい」と目を輝かせた。
南田さんは「元宙組トップ娘役の実咲凜音さんのように、華やかで歌もダンスもお芝居もできる3拍子そろった娘役さんになれるように」。今井さんも「元花組トップ娘役の星風まどかさんのように、華やかで美しい娘役を目指してまいります」と誓っていた。