「ドラえもん」の声で知られる大山のぶ代さん、90歳で死去…「ミヤネ屋」で追悼
大山のぶ代さんが90歳で死去したことが11日に放送された日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で報じられた。大山さんは、国民的アニメ「ドラえもん」のテレビ朝日版で26年間ドラえもんの声を担当していた声優として知られている。
司会の宮根誠司アナウンサーは「我々世代は、ドラえもんを通して本当に大山のぶ代さんにお世話になりましたよね」と語った。コメンテーターのガダルカナル・タカは、30年ほど前にテレビ朝日の廊下で大山さんと偶然出会った際のエピソードを語った。「失礼なことを言ってしまったんですが、『あっ!ドラえもん』って言っちゃったんです。でも、大山さんはウフって笑って、『僕、ドラえもん~』って言ってくれた。その優しさが印象に残っています」と振り返った。
宮根アナウンサーは、大山さんの功績について「今ではテレビアニメの声優がテレビに出て、この人がこの声を担当しているという番組も多いですが、大山さんはその先駆けでした。ドラえもんの声は大山のぶ代さんが担当しているという認識が我々に定着した」と述べた。
元経産省官僚の岸博幸氏は「大山さんはアニメや声優の世界の先駆者で、日本中が知っている声の持ち主。本当に残念です」と語り、RIKACOも「大山さんが築いてくれたからこそ、声優さんたちも後につながることができた。カリスマですよね」と話した。
大山さんは2012年に認知症と診断され、2016年からは老人ホームに入居していた。2017年には夫で俳優の砂川啓介さんが80歳で亡くなり、その後はホームの職員らと過ごしていた。