ジョコビッチ、『ビッグ4』最後の現役選手として引退の意思なし:若手との対戦が新たなモチベーションに
男子テニスで元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(37、セルビア)は、「ビッグ4」で最後の現役選手となったが、当面は引退の意向はないようだ。
ジョコビッチはラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、アンディ・マリー(英国)とともに過去20年にわたり男子テニス界をけん引し、全員で四大大会シングルス69勝を誇る。4選手は圧倒的な強さを維持し、数々の名勝負を繰り広げてきたが、2022年にフェデラーが引退。マリーはパリ五輪後に引退し、ナダルも来月のデビスカップ決勝トーナメントをもって現役を引退すると10日に表明した。
「ビッグ4」最後の1人となったジョコビッチは11日、「ロジャーが数年前に引退し、そしてアンディも今年引退した。正直、少しショックだ。何をどう受け止めればいいのか分からない。今もテニスを楽しんでいるが、彼らとともに、自分の中の大きな一部も去ってしまった」と述べた。
この日、ジョコビッチはマスターズ上海大会のシングルス準々決勝で19歳のヤクブ・メンシク(チェコ)に6─7、6─1、6─4で逆転勝利し、マスターズ1000大会でのベスト4進出回数を歴代最多の78に伸ばした。
試合後、ジョコビッチは記者団に対し、「このような10代選手との試合は、自分にモチベーションを与えてくれる。私を突き動かし、もっと勝ち進むよう、そして自分の足にはまだ力があり、若い選手たちと一緒にまだやれることを世界に示そうという気持ちになる」と語った。