U-19日本代表、キルギスとの苦戦を制しU-20アジア杯本大会進出
U-19日本代表、U-20アジア杯予選でキルギスと1-1の引き分け
2028年ロサンゼルス五輪(オリンピック)世代のU-19日本代表が、29日にキルギスのビシケクで開催されたU-20アジア杯予選の1次リーグI組で、U-19キルギス代表と1-1で引き分けた。この結果、日本は2勝1分けでキルギスと同勝ち点ながら、得失点差でI組1位となり、来年2月に中国で開催されるU-20アジア杯本大会への出場権を獲得した。
船越監督の喜び
チームを率いる船越優蔵監督(47)は、「とても幸せです。選手たちはやるべきことを100%やった。出場権を獲得することができてうれしいです」と、素直な喜びを語った。この予選では、初戦のトルクメニスタン戦で2-0、第2戦のミャンマー戦で6-0と安定した戦いを展開し、最終戦のキルギス戦でも得失点差で上回った。
想像以上の苦戦
しかし、アウェーでの試合は想像以上に苦戦を強いられた。2連勝同士の対戦で、勝った方が首位となる重要な一戦だった。前半は、地元応援団の大声援に背中を押され、勢いづいたキルギスに日本は思うようなサッカーを展開できなかった。
スコアレスで折り返した後半開始直後、日本は一瞬の隙を突かれる。後半2分に左サイドを崩され、カットインから先制点を許した。しかし、日本はすぐに反撃に出た。後半5分、右コーナーキックからFW神田奏真(18)がゴールラインを超えて同点に追いついた。
終盤の攻勢
終盤には交代カードを切って攻め込み、何度も好機を迎えたが、最後まで追加点を奪うことができず、逆転はかなわなかった。それでも、日本は初戦と第2戦で安定した戦いを展開し、得失点差でキルギスを上回った。船越監督は「難しい試合だった。相手は個々にとても能力があった。簡単な試合ではなかった」と、試合の難しさを振り返った。
予選の概要
今大会は、U-20アジア杯中国大会の予選として開催され、10組に分かれて各組1位と2位の成績上位5チームが本戦の出場権を得る。4年後のロサンゼルス五輪に向けて、世代の主力が招集され、本格始動の大会となった。
今後の展望
U-20アジア杯本大会では、さらに高いレベルの対戦が予想される。日本代表は、この予選での経験を活かし、さらなる成長と強化を目指す。船越監督は、「選手たちの成長が見られ、今後の大会に向けて良い準備ができた」と、前向きなコメントを残した。
U-19日本代表は、今後も若手選手の育成と強化に注力し、4年後のロサンゼルス五輪での活躍を目指して、着実に歩みを進めていくことだろう。