「強力左オーバーハンドで6回TKO」中谷潤人、元世界王者・飯田覚士が語る井上尚弥との決定的違い
WBC世界スーパーバンタム級王者の中谷潤人は、タイの難敵ペッチ・ソー・チットパッタナに6回TKOで勝利し、2度目の防衛に成功した。ペッチは76勝(53KO)1敗の実績を持ち、ダウン経験がない強敵だったが、中谷は2度のダウンを奪う圧巻の内容で試合を制した。
元WBA世界スーパーフライ級王者の飯田覚士は、中谷の圧倒的な強さと井上尚弥との共通点と違いについて分析した。饭田は、中谷の強烈な左オーバーハンドがペッチの顔面に命中し、倒れたかと思ったが、ペッチは倒れず、すぐに立ち上がり、中谷と打ち合ったことを驚いたと語る。
6ラウンドの終盤、残り15秒のタイミングで両者はリング中央で打ち合い、ペッチのパンチにも力と魂が宿った。中谷はワンツーを浴びせた後、左アッパーと右フック、左ショートを連続で打ち込み、最後に伸びのあるワンツーでペッチをダウンさせ、試合を締めくくった。中谷の試合展開は、強さと技術の実力を見せるものだった。