山本由伸、5回2安打無失点でPS初勝利!36年ぶりの快投劇に米メディアも絶賛
ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がナ・リーグ地区シリーズ第5戦に先発登板し、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有と史上初の日本人投手対決を制した。山本は5回(63球)を投げ、2安打2奪三振、無失点の安定したピッチングで勝利投手の権利を得た。
前回の第1戦では3回5失点と精彩を欠いた山本だったが、この試合では初回から好調さを発揮。ナ・リーグ首位打者のルイス・アラエスを直球とカーブで一ゴロに打ち取り、フェルナンド・タティースJr.もスライダーで空振り三振。ジュリクソン・プロファーも速球で二ゴロに仕留め、わずか10球で初回を終えた。
2回にはキケ・ヘルナンデスの本塁打でドジャースが先制。3回には1アウトから連打を許したが、タティースJr.をスライダーで三ゴロ併殺に打ち取り、気合の入った投球を見せた。4、5回は三者凡退に抑え、強力なパドレス打線を封じ、ベンチに引き揚げた際にはデーブ・ロバーツ監督と熱い抱擁を交わした。チームメイトたちも労いのタッチを交わし、大谷翔平には笑顔で頭をくしゃくしゃにされた。
山本の快投には米国の記者たちも称賛の声を上げた。『Dodgers Nation』のダグ・マッケイン記者は「ヨシノブ・ヤマモトはドジャースに5イニング無失点の成績をもたらした」とXに記し、「昨年12月、ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約481億円)の契約を結び、投手としては史上最高額の契約を結んだ。その価値は十分にある」と称えた。
『ESPN』のジェフ・パッサン記者も「ヨシノブ・ヤマモトが、プレーオフ2度目の先発で驚異的な活躍」と、63球のうち39球がストライクという安定感抜群の制球を発揮した山本のピッチングに驚きを隠せなかった。
さらに、『MLB.com』のブレント・マグワイア記者によると、山本がドジャースの投手としてポストシーズンの試合で5イニング以上での無失点を記録したのは史上5人目。1988年のオーレル・ハーシュハイザー以来、36年ぶりの快投劇だと興奮気味に報告した。
試合はドジャースが2対0で勝利し、リーグ優勝決定シリーズに進出が決定した。