<ウマ女十番勝負>秋華賞:ステレンボッシュとチェルヴィニアの激突、ボンドガールの逆転劇も?

<ウマ女十番勝負>秋華賞:ステレンボッシュとチェルヴィニアの激突、ボンドガールの逆転劇も?

毎日新聞デジタル報道グループの中嶋真希記者が2024年下半期のGⅠシリーズを予想します。今季は主要レース6戦に絞り、的中を目指します。

第1戦は、牝馬3冠ラストを飾る秋華賞(京都2000メートル、13日午後3時40分発走)。桜花賞馬ステレンボッシュと、オークス馬チェルヴィニアが激突します。競馬担当30年の松沢一憲記者は、「あの馬が、Vラインを刻んでいるぞ」と本命馬に期待しています。

桜花賞馬とオークス馬が秋華賞で対決するのは、2021年以来3年ぶりです。過去10年、オークスの勝ち馬が秋華賞に出走した7回のうち、4勝、2着1回、3着1回と優秀な成績を残しています。また、2018年以降、桜花賞馬も好走することが増え、3冠牝馬が3頭誕生しています。

松沢記者は、「ステレンボッシュは、デビューから6戦して3勝、2着3回とパーフェクト連対。うち3戦がGⅠだ。負けたレースも小差で、抜群の安定感がある」と高く評価しています。さらに、「オークスでは、Vラインを刻んでいる」と指摘。Vラインは、レース中に一旦位置取りを下げて盛り返した馬が3走以内に激走するという松沢記者独自の攻略法です。

京都内回り2000メートルは、立ち回りのうまさを発揮できる舞台で、ステレンボッシュはオークスの雪辱を果たし、2冠目を獲得すると予想しています。

中嶋真希記者は、穴馬に注目し、ボンドガールに逆転のチャンスがあると見ています。ボンドガールは、新馬戦でチェルヴィニアを降し、サウジアラビアロイヤルカップ、ニュージーランドトロフィーで2着。NHKマイルカップでは直線で受けた不利が響いて17着に終わったものの、その後、クイーンSでは末脚を生かす競馬を武豊騎手に教え込まれています。

父ダイワメジャーという共通点から、2019年3着のシゲルピンクダイヤを思い出すと中嶋記者。シゲルピンクダイヤは、桜花賞で7番人気2着、オークス12着、ローズS4着の後、秋華賞で10番人気3着と激走しました。ボンドガールも、この夏に磨いた末脚で差し馬が台頭する展開になれば、「クラッシュ」を相手に大暴れすると期待しています。

中嶋真希記者の勝負レースは、秋華賞、菊花賞、天皇賞・秋、エリザベス女王杯、ジャパンカップ、有馬記念です。