「傘も買えない」清水あいりが語る、極貧生活とコンプレックス克服の道
グラビアアイドルとして活躍し、バラエティ番組でも人気の清水あいりさん(31)が、自身の胸に対するコンプレックスや、かつて所属していた芸能事務所での苦労話を語った。
清水さんは中学時代から大きな胸にコンプレックスを感じていた。街を歩いているだけで「でかっ」「どうせ入れているんやろ」などと言われ、クラスメイトからも「胸が揺れすぎている」と指摘されるなど、胸を隠す生活を送っていた。上京後もバイト先で胸のことを指摘され、本気で胸を切り落としたいと思っていた時期もあった。
しかし、ある日芸能関係者から「すごくかっこいいスタイルだね」と言われ、胸をポジティブに捉えるようになり、コンプレックスを克服するためにグラビアを始めた。
デビュー当時は「ヤバい事務所」に所属していた。社長は香港の殺し屋のような雰囲気で、撮影現場でも怖い存在だった。清水さんは事務所で大切にされていたが、ある日「ここは辞めた方がいい」と感じ、相談しようとしたところ、社長が詐欺で捕まったことを知った。その後、マネージャーも日本刀と火縄銃70丁を盗んで逮捕されるなど、事務所は全員アウトの状態だった。
その後、清水さんは現在の事務所「TRUSTAR」に所属した。グラビアの仕事は単価が低く、生活が苦しく、深夜のダーツバーでアルバイトをしながら生活していた。電気が止まり、キャンドルの火で生活することもあった。光熱費が払えず、ファンからもらったキャンドルで明かりを取っていた。
当時のマネージャーからは「光熱費よりも先に携帯代を払いなさい」と言われ、携帯電話が止まることも多かった。電気が止まった時は、真っ暗な部屋でメンタルを保つのに必死だった。
グラビアアイドルとしての収入源の一つである撮影会では、衣装を買うお金がなく、同じ衣装を着てファンから指摘されることもあった。ファンから水着や衣装をプレゼントされ、その頃もらったものは今でも大切に使っている。
清水さんは仕事帰りにコンビニで号泣したこともある。傘を買うお金がなく、どしゃ降りの中20分以上歩いて帰った。実家が大阪で、東京に出てきた理由を思い出して、「まだ頑張っていない」と自分に言い聞かせていた。
貧乏のため、自分のグッズをメルカリで売ることもあった。DVDやTシャツを出品し、男性のふりをして売っていた。清水さんは、同じような境遇のグラビアアイドルがいることを考え、「周りがもっとサポートしてあげてほしい」と語った。
清水さんの転機は、ABEMAの『妄想マンデー』での共演だった。初めは元気なキャラを演じていたが、共演者の綾部祐二さんから「普段の感じでやってよ」と言われ、無理せず力も抜いて関西弁で話すことで、笑いを取ることができた。この経験から、セクシーさを笑いに生かすことができると思い、胸に対するコンプレックスを克服できたと感じた。
清水さんは、大河ドラマで「胸を強調してください」と言われ、異例のセクシー演技を披露した際の周囲の意外な反応についても語っている。