『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』:全開の一護はまだ先、森田成一と杉山紀彰が語る収録の舞台裏

『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』:全開の一護はまだ先、森田成一と杉山紀彰が語る収録の舞台裏

『BLEACH』のシリーズ最終章『千年血戦篇』のTVアニメ第3クール“相剋譚”が放送開始。主人公の黒崎一護役を演じる森田成一と、かつての友で一護の前に立ちはだかる石田雨竜役の杉山紀彰に、キャラクターを演じての感想や収録の様子について聞いた。

森田は、第2クール“訣別譚”の反響について、「ファンの皆さんからの反響が予想以上に大きかった。その熱量に僕たちも乗っかって、第1クールの勢いを保つことができた」と語る。杉山も、「第1クールの熱量を引き継ぎつつ、第2クールでは大迫力の映像と壮大なストーリーが展開された。特に久保帯人先生が総監修として、原作に描かれていなかったシーンを丁寧に描いてくれたのが印象的だった」と述べた。

『千年血戦篇』では、一護と雨竜の関係性が重要な役割を果たす。森田は、「一護の登場回数が少ないため、感情の繋がりや成長過程が見えづらい部分があったが、アニメオリジナルのシーンで乗り切ることができた。監督や久保先生にアドバイスをいただきながら演じた」と振り返る。杉山は、「一護と雨竜の関係性は縦軸的な意味合いがある。第3クール、第4クールで活躍が描かれていくことを期待している」と述べた。

第3クールの収録については、森田が「第2クールの延長といった感じ。全開の一護をまだ演じていないが、最終決戦に向けてまだ力を溜めている状態だ」と語る。杉山は、「雨竜の葛藤や心の機微をあえて見せないように、淡々とした演技を心がけた。第3クールでは劇的な転換がある」と期待を込めた。

収録現場の雰囲気については、森田が「昔のまま和んでいる雰囲気で、安心感があった」と語る一方、杉山は「滅却師チームは新しく参加したキャストが多く、異なる雰囲気だった。ベテラン勢は大盛り上がりで、若手のキャストは緊張していた」と述べた。

ユーハバッハについて、森田は「全く敵わない相手という印象。零番隊が束になっても勝てないほどの強さだ」と語る。杉山は、「雨竜は一護たちと袂を分かって、覚悟を胸にユーハバッハのもとに行った。第3クール、第4クールで雨竜とユーハバッハの関係がどうなっていくか、ぜひ楽しみにしてほしい」と述べた。

最後に、森田は「第3クール“相剋譚”は苛烈な戦いが繰り広げられ、各キャラクターの心情や繋がりを見逃さずにご覧いただきたい」と語り、杉山は「起承転結の“転”にあたるこの“相剋譚”は、最終話まで見ていただくと“転”になったと実感できる内容になっている。美しい映像と格好いい戦闘シーンをぜひ楽しみにしてください」とメッセージを送った。