「無能の鷹」のポンコツ研修が生むミラクルと感動
菜々緒主演のテレビ朝日系ドラマ「無能の鷹」の第2話は、主人公の鷹野ツメ子(菜々緒)の無能っぷりと、彼女の上司である鳩山樹(井浦新)による教育の様子が描かれた。このエピソードでは、同期の鶸田道人(塩野瑛久)を含む職場の面々から呆れられるほどの鷹野の無能さが露わになる中、鳩山が懸命に彼女を指導するシーンが展開された。
前回、鷹野はステープラーを留めるだけの業務しかこなせず、職場の皆を驚かせていた。今度はデータ入力に挑戦するが、マウスやクリックの概念さえ理解できなかった。そのため、鳩山は「マウス=カメムシのようなメカ」「ダブルクリック=カチカチッ」「Enterキー=変な形のキー」と、鷹野に合わせて説明を試みた。一方、彼の妻(真飛聖)は、「優しさを安売りしすぎ」「いい人っていうか、都合のいい人になっている」と心配していた。
鳩山はストレスが溜まり、頭痛に見舞われるほどだったが、鷹野は「ペン回し」に執着し始めた。部長の朱雀(高橋克実)は、鷹野の「ペン回し」が気が散ると「緊急作戦会議」を開くほどの事態に。しかし、後半では「ペン回し」が重要な役割を果たすことになる。
同期の鴫石郁(安藤玉恵)から「優しくするだけじゃ人は育たない」とアドバイスを受けた鳩山は、鶸田と鷹野を外注先との打ち合わせに同行させることに決める。打ち合わせでは、カタカナ英語を連発する若き社長・鬼頭(落合モトキ)が「ドラスティックなスキーム」などと説明し、鶸田は驚愕。一方、鷹野は「いま、ドラなんと?」と聞き返し、鬼頭は「ドラスティック…思い切ったという意味…」と説明。鷹野は「Ah!Drastic!」と英語で復唱し、なぜか発音が良かったため、鬼頭は彼女を帰国子女と勘違いした。
この一幕は、SNS上で爆笑と驚き、そしてなぜか感動の声であふれた。ドラマのユーモアと意外な展開が視聴者の心を捉えたようだ。