瀧内公美主演の映画「奇麗な、悪」2月21日に公開! 火を放った女の心の叫び
映画「奇麗な、悪」が2025年2月21日に東京・テアトル新宿から全国で順次公開されることが発表された。女優の瀧内公美が主演し、奥山和由監督が30年ぶりに劇映画の監督を務めた。原作は芥川賞作家の中村文則氏の短編小説「火」で、放火を犯した女が精神科医に自らの生涯を独白する話を78分にまとめた。
中村氏は「映画は、小説よりもどこか“前”を向いている印象がある。瀧内さんによる、奥に芯の見える主人公像もそうだった。この映画はこのように完成したことで、“火”の主人公を救ったのかもしれない」とコメントを寄せた。
主演の瀧内公美は「2022年6月28日、とっても不思議な映画の企画が届きました。ひとりの女性が延々と喋り続けている。果たしてこれは映画として成立するのか?突飛な企画過ぎるけど、ひとり芝居の経験がない私は挑戦してみたいと思いました」と述べた。
奥山監督は「20世紀を代表する映画監督、イングマール・ベルイマンは晩年『A SPIRITUAL MATTER』という女優の一人語りの脚本を仕上げ、映画化を熱望した。私の才能はかの巨匠の足元にも遥かに及ばないが、最後にそのような映画を作りたいと思ったベルイマンの想いは相似形のものとして痛いほど理解できる。幸運なことに自分は中村文則の魅惑的言葉と瀧内公美の演技力に恵まれ、実現出来た」と話している。