パチンコ店来店イベントのギャラ事情と“やらかし系タレント”の参入
パチンコ店来店イベントのギャラ事情と“やらかし系タレント”の参入
9月13日にABEMAで配信された番組『パーラーカチ盛り ABEMA店』で、有名人のパチンコ店来店イベントのギャラ事情が明らかにされました。元広告代理店勤務のパチンコ系演者、日直島田さんが、パチンコ店での“営業”でギャラの高い有名人のランキングを発表しました。3位は江頭2:50さんで、最近でも来店イベントを実施しています。2位は明日花キララさん、1位は復帰後の酒井法子さんで、主にコロナ禍前にパチンコ店での営業を行っていました。最近では、タレントよりもパチンコ・パチスロ系のYouTuberやライターの来店イベントが主流となっています。
パチンコ店のイベント告知ルール
パチンコ店でのイベント開催においては、その告知宣伝の方法や内容に細かいルールがあります。広告代理店関係者によると、過剰に射幸性を煽るような内容でイベントを告知することは禁止されています。2000年代まではこれを無視するパチンコ店もあったものの、2011年の東日本大震災後の自粛ムードを受けて、パチンコ店がイベント開催を告知すること自体が禁止されました。その結果、タレントやパチンコライターの来店が増えました。来店を“取材”などと表現することで、表向きは“出玉還元のイベントではない”としておきながら、実際にはそれまでと変わらない出玉還元イベントであることを匂わせる手法が使われました。
地域ごとのルールの違い
広告宣伝に関するルールは都道府県によって異なり、来店を告知すること自体を禁止する地域もあった一方で、比較的ルールがゆるい地域では、パチスロに高設定を入れるなどの“公約”を掲げたうえで、来店イベントを行うケースもあったということです。
ガイドラインの発表とイベントの増加
パチンコホール団体は全国統一ルールを作成し、健全化を図る動きがあり、その結果、昨年から今年にかけてガイドラインが発表されました。事実上の広告宣伝ルールの緩和により、“公約”などの出玉還元を示唆する表現はNGですが、来店イベントの告知はOKとなりました。その結果、実際に来店イベントは増加傾向にあり、特に女性パチンコライターを中心にオファーが増えている状態です。
人気YouTubeチャンネルのイベント予算
チャンネル登録者数が数十万人を超えるような人気YouTubeチャンネルのイベントでは、100万円を超えるような予算が必要なこともあるが、それだけの集客効果があるとホール関係者は述べています。
“やらかし系タレント”の参入
このような“来店イベントバブル”の到来で、山本裕典や元KAT-TUNの田口淳之介など、“やらかし系タレント”もパチンコ店営業に参入し始めています。山本さんは7月に大阪・泉佐野と堺の店舗で初来店イベントを実施して以降、コンスタントに行っています。田口さんは8月25日に大阪・西淀川のホールで初来店イベントを行いましたが、今後コンスタントにやっていくと思われます。
“やらかし系タレント”がパチンコ店営業に力を入れる理由
“やらかし系タレント”がパチンコ店営業に力を入れる理由は、公営ギャンブルの営業や配信出演に力を入れている芸能事務所の存在や、公営ギャンブル系がクリーン化を進めていることから、逮捕歴があったりトラブルを起こした有名人は敬遠されるため、やらかし系タレントを呼んでくれる大手はパチンコ店ぐらいしかないという事情があるそうです。
山本裕典の今後
8月7日に行われた『お台場冒険王2024』KIBUN PACHI-PACHI パチバチ縁日 ブースで行われたPRイベントに出演した山本は、パチンコYouTube始動を考えていることを明かしています。今後はパチンコ系タレントとして活路を見出す可能性があると見られています。
このように、パチンコ店の来店イベントは、有名人のギャラ事情や広告宣伝ルール、地域ごとの違い、そして“やらかし系タレント”の参入など、様々な要素が絡み合って展開されています。今後も、この分野の動向に注目が集まることが予想されます。