大泉洋主演!「終りに見た街」戦争と人間の強さを描く感動ドラマ
大泉洋主演「終りに見た街」今夜放送!「大切な方とご覧ください!」
俳優の大泉洋(51)が20日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた同局開局65周年記念ドラマプレミアム「終りに見た街」(21日午後9時放送)の制作発表に出席した。
このドラマは、戦争体験者の一人として厳しい体験を次世代に伝えることをテーマに、脚本家・山田太一氏によって40年前に脚本執筆され、過去に2度ドラマ化された珠玉の名作。約20年の時を経て、脚本家・宮藤官九郎の手によって令和版としてよみがえる。令和を生きる家族が、ある日突然、昭和19年6月にタイムスリップし、過酷な戦時下で懸命に生きる姿を描く。
大泉洋が宮藤官九郎脚本の作品に出演するのは初めて。大泉は、宮藤の作品に憧れを抱き、いつか出たいと思っていたという。映画「こんにちは、母さん」(2023年)で俳優として宮藤と共演した際、出させて欲しいと伝えたところ、その直後に本作のオファーが来たそうだ。「ものすごい早さでオファーが来たからびっくりした」と大泉は語った。
念願の初タッグに、「戦争というテーマですが、実に見事なバランスで描かれている。笑いも入るし、現代の社会の風刺もあり、そして戦争を受け入れる人間の怖さも描かれている」と、改めて宮藤脚本のすごさを実感したという。
会見では、笑いの絶えない場面もあったが、同時にこのドラマを通じて大泉が戦争について感じたことや伝えたいことを熱く語る場面もあった。特に大泉は、「戦争を経験していない世代の人たちが戦時下に行ってしまった時、若い子たちは周りに流されていき、自分も国のために戦いたいという気持ちに変わっていくところ」が一番怖いと感じたと述べた。
一方で、「自分が昭和19年に突然タイムスリップしたら何ができるだろう、どうしたら戦争に向かわないようにすることができるだろう、ということは僕の中で答えが出るわけでもないんだけど、このドラマはそういうことを考えるいい機会になると改めて思いました」と熱く語り、最後には「ぜひご家族そろって、大切な方とご覧ください!」というメッセージで会見を締めくくった。
「終りに見た街」は、戦争の残酷さと人間の強さを描いた感動のドラマ。大泉洋の演技と宮藤官九郎の脚本が見事に融合し、視聴者に深い思考を促す作品となっている。今夜の放送を楽しみに待とう。