大泉洋主演「終りに見た街」、戦時下の家族愛と戦争の厳しさを描く感動ドラマ

大泉洋主演「終りに見た街」、戦時下の家族愛と戦争の厳しさを描く感動ドラマ

大泉洋主演ドラマ「終りに見た街」が高視聴率を記録

2024年9月21日に放送された大泉洋(51)主演のテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム「終りに見た街」が、平均世帯視聴率8.1%(関東地区)を記録したことが24日にビデオリサーチの調査で明らかになった。平均個人視聴率は4.8%だった。

このドラマは、脚本家・山田太一さんの同名小説が原作で、1982年と2005年にテレビ朝日で映像化された作品の3度目の放送となる。脚本は宮藤官九郎さん(54)が担当し、戦時下の昭和19年にタイムスリップした放送作家とその家族の物語を描いている。大泉洋は、テレビ脚本家の田宮太一を演じた。

あらすじ

テレビ脚本家の田宮太一は、代表作はなく、20年間地道に仕事を続けてきた。家庭では、しっかり者の妻ひかり(吉田羊)、思春期の娘信子(當真あみ)、反抗期の息子稔(今泉雄土哉)、そして認知症の兆しがある母清子(三田佳子)と、平凡な日々を過ごしていた。

ある日、プロデューサーの寺本真臣(勝地涼)から「終戦80周年記念スペシャルドラマ」の脚本を依頼される。戦争を知らない太一は、寺本から送られてきた膨大な資料を読みふけり、いつの間にか寝落ちしてしまう。明け方、衝撃音で目を覚ますと、自宅の外には見慣れない森が広がっていた。混乱する太一は、外に出て確認すると、自分が昭和19年6月の太平洋戦争真っただ中の世界にタイムスリップしていることに気づく。

この事実に家族は騒然となる。そんな中、太一の亡き父の戦友のおい、小島敏夫(堤真一)から電話がかかってくる。敏夫も息子の小島新也(奥智哉)と共に昭和19年にタイムスリップしてしまったという。敏夫父子と合流した太一たちは、戦時下の厳しい現実に直面する。

兵士に怪しまれる太一たちは、ごまかしながら何とかその場をしのぐが、生き延びるためには昭和19年の生活に順応せざるを得ない。敏夫は持ち前の明るさで仕事を見つけ、前向きに動き始める。ひかりも針仕事などできることを一生懸命始める。一方、現実を受け入れられずに抵抗していた太一も、徐々に新しい生活に適応していく。

視聴者の反応

視聴者からは、「大泉洋さんの演技が素晴らしい」「時代の移り変わりを実感できる」「家族の絆が温かく描かれていて感動した」などの声が寄せられた。このドラマは、戦争の厳しさと家族の絆を巧みに描き、視聴者に深い感動を与えた。

製作陣の意気込み

脚本を担当した宮藤官九郎さんは、「山田太一さんの原作を現代に甦らせることで、戦争の実態を若い世代にも伝えたいと考えました。大泉洋さんをはじめ、素晴らしいキャストの皆さんと力を合わせて、この作品を完成させることができました」と語っている。

主演の大泉洋さんは、「田宮太一という役を通じて、戦争の残酷さと家族の絆の大切さを再認識しました。視聴者の皆さんに、この作品が少しでも心に残るものになれば幸いです」とコメントしている。

今後の展開

「終りに見た街」は、戦時下の生活と現代の生活を巧みに繋げ、視聴者に深い思考を促す作品として高く評価されている。今後、このドラマがどのように展開していくのか、注目が集まっている。

このドラマは、戦争の残酷さと家族の絆を描いた感動の物語として、多くの視聴者の心を捉え、高い視聴率を記録した。今後も、視聴者の心に響く作品として期待が高まっている。