「虎に翼」最終回迫る:伊藤沙莉の成長と視聴者への感謝

「虎に翼」最終回迫る:伊藤沙莉の成長と視聴者への感謝

NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜午前8:00ほか)が9月28日に最終回を迎え、物語はクライマックスに向けて佳境に入っています。ヒロイン・寅子を演じた伊藤沙莉が、これまでの思いを振り返り、視聴者へ向けた感謝のメッセージを寄せました。

「虎に翼」は、日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんをモデルにした物語です。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ1人の女性の実話を基に、裁判官として活躍していく姿を見届ける爽快感を味わえる作品です。脚本は、同局の「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を受賞した吉田恵里香氏が手がけています。

伊藤沙莉は、寅子というキャラクターを演じるにあたり、「セリフに書かれている以外の部分で『この人、本心ではどう思っていたろう?』と考える時間がとても多かったです。そうしてぐるぐると考えを巡らせるところは、私自身と似ているところでもありました」と、役柄に深く向き合った様子を振り返りました。さらに、「寅子は少しずつ成長しながら、大きな失敗をたくさんしてきた人。私自身もこのドラマを通して、一人の人間として成長させていただきました。寅子でいられて、本当に幸せでした」と、役を通して自身も成長したと語りました。

すでに撮影はクランクアップしていますが、「とっても濃い時間でした。このチームで作品を作ることができてよかったと改めて思いますし、撮影していた頃に戻りたいです(笑)。昨日もよねさん(土居志央梨)と、そんな話をしていたんですよ!」と、撮影の日々を懐かしんでいます。

そして、視聴者へのメッセージとして、「『虎に翼』は、『いろんな人がいていいんだ』という証しになったのかなと思います。そして放送中にもたびたび感じていましたが、『虎に翼』は視聴者の皆さんとともに歩んできたドラマでした。私自身もそうですが、登場人物を通していろんな考えを見聞きしながら『この考え方も面白い』『これは初めての感覚だな』なんて思いながら、見ていただけていたのではないでしょうか。この作品が皆さんにとって、何かを考えるきっかけになっていたらうれしいです」と、作品を通じて感じた視聴者とのつながりに感謝の言葉を述べています。

「虎に翼」は、女性の活躍と成長を描き、視聴者に多様性の重要性を伝える作品として高く評価されています。伊藤沙莉の演技と、吉田恵里香氏の脚本が見事に融合し、視聴者に深い感動と思考のきっかけを提供しています。最終回に向けて、物語の結末に注目が集まっています。