作家・宇佐見りん、デビュー作「かか」実写化の複雑な心境を告白

作家・宇佐見りん、デビュー作「かか」実写化の複雑な心境を告白

作家の宇佐見りん氏(25)が24日に自身のX(旧ツイッター)を更新し、デビュー作「かか」の実写化に関する複雑な心境を長文でつづった。実写化の過程で、原作の重要な部分が変更され、苦渋の選択を余儀なくされたことを明かした。SNSでの発言が自作の評価を下げる可能性があることを承知の上で、映画だけを見た人が原作を誤解することを懸念している。

宇佐見氏は、製作側を責めるつもりはなく、原作「かか」を読んでもらいたいと強く願っている。発行部数は「推し、燃ゆ」より少ないが、図書館や中古でも構わないので、ぜひ読んでほしいと呼びかけている。また、映画自体は非常に良い作品だと評価し、俳優の演技や撮影技術に感動したと述べた。ただし、原作の核心部分が異なるため、原作と映画を両方楽しんでほしいと語った。

公開前のタイミングでの発言はフェアではないと反省し、公開後には感動した部分についても語りたい意向を示した。脚本の段階では実写化を歓迎していたが、撮影時に変更が生じることもあると説明し、複数の人が関わるプロジェクトであることを理解していると述べた。