韓国AZLA、新ゲーミングブランドE ZERO立ち上げと8,000Hzポーリングレートの「OCTOPUS 8K」初公開
韓国AZLA、ゲーミングブランドE ZEROを立ち上げ「OCTOPUS 8K」を東京ゲームショウで初展示
韓国の人気イヤホンメーカーAZLAが、新たにゲーミングブランドE ZERO(エネミーゼロ)を立ち上げ、その第1弾プロダクト「OCTOPUS 8K」を東京ゲームショウで展示しました。展示は日本の代理店であるアユートのブース(09-E24)で行われました。
東京ゲームショウは、参考出展の新製品がゲリラ的に展示されることが楽しみの一つです。メーカーにとって、このイベントは貴重なテストマーケティングの機会であり、ユーザーやメディアからのフィードバックを商品開発に活用することができます。
「OCTOPUS 8K」は、ポーリングレート8,000Hzを誇る高性能ゲーミングマウスです。その名前の由来は、ポーリングレートから来ています。ブースでは実機が2台展示され、実際にPCに接続して打鍵感を確かめることができました。このキーボードは、そのユニークさから「見たことがないほど変なキーボード」と言えるほど独特なデザインでした。
「OCTOPUS 8K」は、フルストロークのテンキーレスキーボードです。開発機材は韓国から直送されたため、ハングル仕様となっていました。カラーリングはやや奇抜ですが、このようなデザインのキーボードは他にも存在します。しかし、実際に手に取ってみると、その異常さに気づかされます。
まず、信じられないほど重いです。重量は1700gもあり、一般的なキーボードの重量(フルサイズで1000g、80%で800g、60%で600g)と比較すると、いかに重いかがわかります。
この重さの理由は、ボディに全面アルミニウムを採用し、背面にはミラープレートウェイトが埋め込まれているためです。これは、機能を詰め込んだ結果ではなく、積極的に重くすることで打鍵時の安定感を高めることを目的としています。担当者によると、重さこそが打鍵時の安定感をもたらすため、徹底的に重くしたという。ちなみに、プレートウェイトがミラー仕様なのは、見た目がカッコイイからだそうです。重すぎるため、高さ調節機構はありません。
キースイッチはCHERRYのMX2Aスピードシルバー軸、キーキャップはダブルショットPBTを採用しています。これらの部分は標準的ですが、本製品の最大の特徴はガスケットマウントを採用しつつ、トップマウント構造を採っていることです。これにより、ガパッと開けて内部をカスタマイズすることができます。
ガスケットマウントの高さは調整可能で、ホットスワップ方式により、キースイッチごとカスタマイズ可能な設計になっています。筆者が触ったモデルでは、ガスケットマウントが一番下に設定されており、硬めの打鍵感があり、カツーンと押し切った先に、ガスケットマウントらしいふっくらとした吸収感を感じることができます。
第一弾からフルカスタマイズ可能という点は、ハードルが高そうに見えますが、E ZERO(エネミーゼロ)というブランド名からもわかるように、最初からハイエンド路線で攻めていく方針です。
気になる発売時期については、来年春頃の発売を予定しています。価格については2万円台後半を目指しているとのことですが、これだけ多機能な製品なので、その価格帯に収まるかどうかは心配です。一般公開日もアユートブースで体験できるので、時間があればぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。