錦織圭、6年ぶりのジャパン・オープン8強進出で復活の兆し

錦織圭、6年ぶりのジャパン・オープン8強進出で復活の兆し

テニス・ジャパンオープン:錦織圭、6年ぶりの8強入りを果たす

2024年9月28日、有明テニスの森公園で開催された男子テニス木下グループ・ジャパン・オープン第4日。シングルス2回戦で、6年ぶりの出場となる世界ランキング200位の錦織圭(34歳、ユニクロ)が、世界ランキング29位のジョーダン・トンプソン(30歳、オーストラリア)に6-2、6-3で快勝し、18年以来の8強入りを決めた。

試合後、錦織は「強かったですね。自分が一番びっくりしている。コーチたちもびっくりしていると思う。何で入るんだろうと思うボールも入ってくれた。今日はめちゃくちゃ良かったです」と喜びを語った。さらに、「例年とは違ってランキングも低くて自信があったわけではない。今日でだいぶ自信がついて、ふっきれた部分もある。今日の1試合は大きい。めちゃくちゃ楽しかった」と、試合の重要性と自身の心境の変化を語った。

第1セットでは、第2ゲームから5ゲーム連取し、圧倒的な展開で先取した。第2セットも第3ゲームで先にブレークに成功し、主導権を握った。続く第4ゲームで初めてブレークを許したが、その後も主導権を譲らず、試合を制した。

1回戦では、元世界ランキング3位のマリン・チリッチ(35歳、クロアチア)に勝利。2014年の全米オープンでの再現を制し、「いいテニスが戻ってきた感じはある。こういう試合を増やしていきたい」と、手応えを口にしていた。

錦織圭の6年ぶりの8強入りは、彼の復活を示す大きな一歩となった。ランキングが低くても、その実力と経験を活かし、世界のトッププレイヤーと互角に渡り合う姿は、日本のテニス界に大きな希望を与えた。今後の活躍に期待が高まる。