小田凱人、2年連続2度目のジャパン・オープン車いすシングルス制覇!錦織圭は準々決勝敗退
小田凱人が2年連続2度目の優勝を果たす
2024年9月29日、東京・有明テニスの森公園で開催された木下グループ・ジャパン・オープンの車いすの部シングルス決勝で、世界ランキング1位の小田凱人(18歳、東海理化)が世界4位のグスタボ・フェルナンデス(30歳、アルゼンチン)に6-3、6-4で快勝し、2年連続2度目の優勝を果たした。
優勝スピーチと観客の反応
優勝の瞬間、小田は歓喜の優勝スピーチを行い、「花は1回しか咲かないので、これからも勝ち続けます」と独特の表現で常勝を誓った。この試合は午前11時からセンターコートで行われ、チケットは完売。小田は「僕が見たい景色がそのまま現実になった。理想的。今まではテニスのついでに車いすテニスを見る感じだったが、車いすテニスのついでにテニスみたいな感じがうれしかった」と、観客の反応に満足感を示した。
試合の展開
第1セットでは、小田は第1ゲームに1度、第3ゲームに2度のブレークポイントを握られたが、いずれも凌いだ。劣勢だった序盤を切り抜けると、その後は試合を支配。常に先行する展開でストレート勝ちを収めた。パリ・パラリンピック後も気持ちを切らさず練習を継続し、「ここまでを第1章と決めていた。第2章もやることは変わらないが、ロス(パラ)に向けて頑張りたい」と、今後の目標を語った。
今後の目標
車いすテニスでは異次元となるサーブで時速200キロ超を目指す小田。既成概念にとらわれないビジョンを実現していく決意を示した。
錦織圭の健常者シングルス準々決勝
一方、健常者のシングルス準々決勝では、世界200位の錦織圭(34歳、ユニクロ)が世界14位のホルガー・ルネ(21歳、デンマーク)に敗れ、4強入りを逃した。錦織は6年ぶりの4強に一歩及ばなかった。第3セット第9ゲームのマッチポイントを生かせず、逆転負けを喫した。凡ミスは相手より14本少ない32本に抑えたが、ウイナーの数は17-39と圧倒されて力負けした。
錦織圭の反省と展望
錦織は「最後は足が動いてくれず、簡単なミスが出た。まだまだ体力不足」と課題を口にしつつも、「(1回戦から)3試合を通してかなりいいフィーリングがあり、トップ10にだいぶ近づいた」と手応えを感じている。次戦は10月2日開幕の上海マスターズに主催者推薦で出場予定だ。
結論
小田凱人の2年連続2度目の優勝は、車いすテニスのさらなる発展と注目度の向上に貢献するものと期待される。一方、錦織圭の健常者シングルスでの敗退は、今後のトレーニングと調整の重要性を改めて示した。両選手の今後の活躍に注目が集まる。