川崎春花、日本女子オープンで2つ目のタイトルに挑む

川崎春花、日本女子オープンで2つ目のタイトルに挑む

川崎春花、2つ目の日本タイトルへ好位置に

27日、茨城県の大利根カントリークラブ西コース(6845ヤード、パー72)で行われた日本女子オープン2日目。2022年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」(現・ソニー 日本女子プロ選手権)で優勝した川崎春花が、2つ目の日本タイトル獲得に向けて好位置につけています。

終盤の17番パー4で見せ場

川崎の見せ場は、終盤の17番パー4でした。このホールは2日目の平均ストロークが4.4083と、最も難易度の高いホールとなっています。川崎はティショットでラフに入れてしまいましたが、「順目だったのでラッキーでした」と、そこからグリーンオンに成功。さらに7メートルのバーディパットをねじ込み、この日5人中1人のバーディを奪いました。

フェアウェイキープとグリーンコンディション

フェアウェイキープ率は、パー3を除く14ホール中10ホール。17番以外では2度のファーストカットとバンカーを回避し、最も厄介なラフを避けることができたことが、「68」というスコアにつながりました。川崎は「ラフに行かなければ攻めやすい」と語り、グリーンが軟らかく止まりやすいコンディションであることも、ティショットの重要性を強調しています。

初日のプレッシャーと改善

初日はイーブンパーで、ドライバーショットでプレッシャーを感じることもあった川崎。しかし、2日目は「フェアウェイに置くことだけを考えてスタートして、それがよかったです」と振り返ります。ショットを置きにいくと「曲がってしまう」ため、しっかりと振り抜くことも忘れないようにしています。

テークバックの改善

川崎は、今週のルーティンにテークバックが外へ上がり過ぎないよう意識しながらの素振りを加えています。「最近はショットが両方に曲がっていた。映像を見たら外に上がり過ぎていたので、動画を撮って上がり方には気をつけています」と、このワンポイントで曲がらないショットを次々と生み出しています。

2つ目の日本タイトルへの思い

2つ目の日本タイトルは、もともと意識していなかったと語る川崎ですが、「今週、会場に来て(設置されているモニターで)歴代大会の映像が流れているの見て、やっぱり名誉ある大会だなと思いました」と、重みも感じるようになってきました。アマチュア時代を含め、今回が5度目の出場で、プロ入り前の21年には11位という結果も残しています。

現在の順位と目標

トータル4アンダーで首位と4打差の5位タイにつけている川崎。「今は意識しないようにしているけど、みなさんが目標とする大会。私も上位に入れるように頑張りたい」と、意気込みを語っています。夏場に3勝を挙げた好調な川崎が、秋にも大きな実りを「収穫」することができるでしょうか。

(文・間宮輝憲)