鹿島アントラーズ、濃野公人の2得点も湘南ベルマーレに逆転負け

鹿島アントラーズ、濃野公人の2得点も湘南ベルマーレに逆転負け

鹿島アントラーズ、濃野公人の2得点も湘南ベルマーレに逆転負け

鹿島アントラーズは、DF濃野公人(22)の2得点によるリードを守れず、湘南ベルマーレに3-2で逆転負けを喫した。この敗北により、鹿島はリーグ戦で6戦連続未勝利となり、苦しい状況が続いている。

試合は28日、レモンSスタジアムで行われた。鹿島は25日の天皇杯準々決勝でヴィッセル神戸に0-3で敗れた後、中2日で臨んだこの試合。先発メンバーは天皇杯から1人だけが変更され、移動や連戦の疲労が懸念された中での試合となった。

試合は前半22分、鹿島がセットプレーから先制点を挙げた。右コーナーキックからDF濃野公人が、DF関川がニアでボールをスライディングで流したのを、ファーで反応した濃野が1タッチで合わせ、先制に成功した。

直後の前半27分、濃野は再び得点を挙げた。FW鈴木とのパス交換からゴール前に入り込み、右足シュートで2点目を決め、鹿島は2-0とリードを広げた。今季、関西学院大学から加入した濃野は、サイドバックながら9得点を記録し、高い攻撃力を発揮している。

しかし、このリードは長くは続かなかった。湘南は前半の追加タイム、高い位置でボールを奪い、カウンターを仕掛けた。FW鈴木章斗が得点し、湘南は1点を返した。この失点により、鹿島は流れを失い、試合の主導権を湘南に渡してしまった。

後半20分、湘南のDF畑がゴールを決め、試合は同点に追いつかれた。さらに、直後の後半22分、FW福田の得点で湘南が逆転に成功した。一転して追う立場になった鹿島は、長期離脱から復帰したFWチャブリッチ、FWターレス・ブレーネル、MF藤井、樋口、ミロセヴリェヴィッチを次々と投入し、3バックのシステムに変更して反撃を試みた。しかし、最後の精度を欠き、追いつくことができなかった。

この敗北により、鹿島はリーグ戦で6戦連続未勝利となり、チームの状況はますます厳しくなっている。今後、鹿島は選手の疲労管理や戦術の見直しを含め、チームの立て直しに取り組む必要がある。特に、攻撃力の高い濃野公人の活躍を活かしつつ、守備面での改善が求められている。

鹿島アントラーズの監督や選手たちは、この敗北を教訓として、次戦に向けてさらなる努力と改善を誓っている。ファンやサポーターも、チームの再起を信じて応援を続けることだろう。