鹿島アントラーズ、湘南戦で逆転負け、6試合未勝利に苛まれる
鹿島アントラーズ、湘南ベルマーレとのアウェー戦で2-3の逆転負け
9月28日、J1リーグ第32節で鹿島アントラーズは湘南ベルマーレとアウェーで対戦し、2-3で逆転負けを喫した。この結果により、鹿島アントラーズはリーグ戦で6試合連続未勝利という厳しい状況に立たされている。
試合後、ランコ・ポポヴィッチ監督は判定について言及し、「判定に関して納得いかない部分もありましたけれど、それがあったから今日我々が結果を出せなかったという試合ではなかった」と振り返った。ポポヴィッチ監督は、試合中にも判定に不満を示す場面が見られた。特に、湘南の選手たちが激しく立ち上がり、ファウルが取られなかったり、警告が出なかったりする状況に苛立っていた様子だった。
1失点目の場面でも、鹿島のFW鈴木優磨が倒れたが、審判は笛を吹かなかった。その直後、湘南のFW鈴木章斗がゴールを決め、鹿島に打撃を与えた。しかし、ポポヴィッチ監督は「このジャッジが結果に影響したとは私は言いたくない」と強調し、試合の敗因を判定に帰することは避けた。
ポポヴィッチ監督は、試合中の抗議についても説明した。「映画館で映画を見るわけではないので、その場で起こったことに対して自分が納得いかなかったら、そこに対して反応する、抗議するというのは当たり前のこと」と述べ、選手や監督が試合中に感情を表現することは自然なことだと主張した。
一方で、判定の基準についても言及し、「私にとって大切なのは、同じ基準で吹かれていたかどうか。どちらかに同じようなシーンでファウルが吹かれて、ファウルが吹かれないとなると、おかしいなとは思います」と述べた。以前の試合でも「基準がブレていた」と語るなど、審判団のレベル向上を強く訴えている。
ポポヴィッチ監督は、10回目のファウルでカードが出るような判断は「良くない」と指摘し、「レフェリーがジャッジしなければいけないのは、それが戦術的なファウルなのか、そしてどういう状況で行われたファウルなのか、どれだけのインテンシティがかかったファウルなのか、そういうところをしっかりと見極めてほしい」と具体的な改善点を挙げた。
2-0からの逆転負け、そして6試合未勝利という状況に直面している鹿島アントラーズ。試合後の選手たちは肩を落としてバスに乗り込んだ。しかし、ポポヴィッチ監督は「選手たちは非常にね、最後までよく戦ってくれた。次の試合に向かって、ここで出た課題を修正しながら、顔を上げて戦っていきたい」と、残りの7試合へ前を向いていた。
鹿島アントラーズは、今後の試合でどのような戦いを見せるのか、注目が集まっている。選手たちの士気を高め、チームの力を最大限に発揮できるよう、ポポヴィッチ監督の指導力が試される。残りの7試合で、鹿島アントラーズがどのような結果を残すか、ファンの期待は高まるばかりだ。