鹿島アントラーズの濃野公人、驚異の9得点目で右SBの常識を覆す

鹿島アントラーズの濃野公人、驚異の9得点目で右SBの常識を覆す

鹿島アントラーズの右SB濃野公人、驚異の9得点目で話題に

9月28日、J1リーグ第32節で鹿島アントラーズは湘南ベルマーレとレモンガススタジアム平塚で対戦し、2-3で敗れた。しかし、試合の敗北を忘れさせるような活躍を見せたのが、鹿島の大卒1年目の濃野公人だ。この試合で2ゴールを決め、シーズン9得点目をマークした濃野は、サイドバックとは思えない驚異的な得点力を発揮し、ファンや関係者から称賛の声が寄せられている。

開幕から不動の右サイドバック

濃野公人は、サガン鳥栖U-15、大津高校を経て、関西学院大学からプロ入りした22歳の若手選手だ。開幕から不動の右サイドバックとして全試合スタメン出場を続け、積極果敢でダイナミックな攻撃参加を見せ、これまで7得点をマークしていた。彼の攻撃的なプレースタイルは、サイドバックとしては珍しく、多くのファンを魅了していた。

22分、ファーサイドからの一撃

試合は前半22分、コーナーキックのチャンスで鹿島が攻撃の機会を得た。ボールはファーサイドに流れたが、濃野は素早く反応し、ボールを収めると冷静にシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。これがシーズン8ゴール目となり、既に柳沢敦氏の記録を抜いて鹿島の日本人新人最多得点記録を塗り替えていた。

27分、驚きの2点目

さらに驚きだったのが、前半27分の2点目だ。相手陣内に押し込んだ後の2次攻撃で、クリアボールを拾った濃野が、ボックス内の右サイドに開いた鈴木優磨へパスを送った。鈴木からのグラウンダーのクロスに反応した濃野は、スペースがない中で後ろ向きの状態だったが、速いボールをワンタッチで足元に収めると、そのまま身体を倒しながら右足を鋭く振り抜いてゴールを決めた。この2点目は、ストライカー顔負けの嗅覚と技術が光る一撃だった。

SNS上での反響

濃野の1試合2得点目に対する反響は大きく、SNS上には次のようなコメントが寄せられた。

  • 「ストライカーやん」
  • 「トラップからがシュートまでがストライカーのそれ」
  • 「2点ともめっちゃストライカー過ぎて笑う。」
  • 「上田綺世で草」
  • 「大卒新人、右サイドバックでリーグ戦31試合9G 濃野くんの火力高すぎる」

元U-23日本代表FWの大津祐樹氏も絶賛

ファンだけでなく、元U-23日本代表FWの大津祐樹氏も「マジですごいな。SBとは思えない。笑」と絶賛のコメントを寄せた。濃野の活躍は、サイドバックとしての役割を超えて、チームの攻撃力の強化に大きく貢献している。

10得点への挑戦

濃野はすでに柳沢敦氏の記録を抜いて鹿島の日本人新人最多得点記録を塗り替えているが、この日の2得点で10得点にもリーチをかけた。ファンや関係者の期待は高まる一方で、濃野自身も10得点達成に向けて意気込んでいる。その可能性は、非常に高いと見られている。

濃野公人の活躍は、鹿島アントラーズの今季の戦いに新たな光を投げかけている。今後の試合でも、彼の驚異的な得点力に注目が集まることは間違いない。