大河ドラマ『光る君へ』乙丸役・矢部太郎が語るまひろとの絆と宮廷生活の喜びと寂しさ
大河ドラマ『光る君へ』乙丸役の矢部太郎が語るまひろへの思い
大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)の公式サイト内で、キャストの撮影現場からのコメントを紹介する「君かたり」が更新されました。今回は、乙丸役を演じる矢部太郎の声を紹介します。
まひろの宮仕えについて
矢部太郎は、まひろ(吉高由里子)の宮仕えについて次のように語っています。「まひろさまがどんどん偉くなられて、みなさまに認められて必要とされていくっていうのが、本当にずっとおそばにいさせてもらったので、うれしい気持ちが一番大きいですね。本当にまひろさんに仕えさせていただいていたっていうのが、自分もすごく光栄で誇らしいというところがありますね。一方でお別れしてしまって離されているのが、やっぱり今まで一緒にいさせてもらった分、すごく寂しさがありますね。」
まひろが宮廷での地位を確立し、人々から認められる様子を間近で見守ってきた乙丸にとって、彼女の成長は喜びであり、同時に別れの寂しさも感じていることが伺えます。
内裏や土御門殿での暮らしについて
矢部太郎は、まひろが内裏や土御門殿での暮らしについて次のようにコメントしています。「まひろさまも家にいなかったから馴染みたくて、みなさんにね、いろいろお話しているんだと思うんですよね。でもそういうことじゃなくてもね、普通にいてくださるだけでもね、まひろさまがいてくれて、みんなでご飯食べればそれでいいんじゃないかなって、やっぱり思ったりもしちゃいますけどね。まひろさまなりのサービス精神がすごい裏目に出ちゃったなっていう。お酒も進んじゃっていましたしね。帰ってきてうれしいけれども『あれ…』っていう感じなんですかね。」
まひろが宮廷での生活に慣れるために、人々と積極的に交流を図っている様子を、乙丸は温かく見守っています。しかし、まひろの過度なサービス精神やお酒の飲みすぎが、逆に問題を引き起こしていることも指摘しています。乙丸の言葉からは、まひろへの深い愛情と、彼女の行動に対する心配が伝わってきます。
乙丸から見たまひろと賢子の関係
最後に、乙丸から見たまひろと賢子(柄本佑)の関係について矢部太郎は次のように述べています。「賢子さまもね、まひろさまのことが本当に嫌いっていうわけではないと思うんですよね。ああいうふうに言っていますけども本当に気持ちが伝わればなっていう、お互いの気持ちが上手く伝わらずこんな形になってしまっていて、それをやっぱり従者っていうのは見守るしかできないんだなっていう歯がゆいですね。何か出過ぎたまねになってしまいますし、何かできるっていうこともないと思いますし、それがやっぱりつらいですね。」
賢子とまひろの関係は、表面的には対立しているように見えますが、乙丸はその裏に互いへの深い思いがあることを理解しています。しかし、従者として彼らの関係を修復することは難しいと感じており、その無力感が乙丸の心に重くのしかかっていることが伺えます。
大河ドラマ『光る君へ』は、まひろの成長と宮廷での生活を描くだけでなく、その周囲の人々の心情や関係性も細かく描写することで、観る者を引き込んでいます。乙丸役の矢部太郎のコメントは、その中でも特に深い洞察と感情を伝えており、ドラマの魅力をより一層引き立てています。