巨人、4年ぶりのセ・リーグ制覇!投手陣の復活と打線の活躍が勝因

巨人、4年ぶりのセ・リーグ制覇!投手陣の復活と打線の活躍が勝因

巨人が4年ぶりにセ・リーグ優勝

28日、プロ野球のセ・リーグで巨人が4年ぶりにリーグ優勝を果たした。混戦のペナントレースを制し、投手陣の復活と打線の活躍が勝因となった。

巨人の投手陣は、復活を遂げた菅野智之を中心に、安定した投球を続けた。野手陣では、4番の岡本和真が中心となり、チームの勝利に大きく貢献した。また、外国人選手の補強も功を奏し、フロントと現場が一丸となって覇権奪回を成し遂げた。

巨人OBで投手コーチ経験もあるデイリースポーツ評論家の関本四十四氏は、勝因について次のように語った。「勝負どころの9月、投打がかみ合って広島に3連勝できたのが大きかったと思うが、シーズントータルで見ても投手陣がよく頑張った。チーム防御率2.49は12球団トップで、菅野の復活が一番大きいことは間違いない。しかし、戸郷、山崎伊、井上、グリフィンなど、序盤で崩れる投手がほとんどいなかった。特にグリフィンは、鎌ケ谷の2軍戦でピシャッと抑えて戻ってきて、よく立て直した」と、投手陣の安定感を絶賛した。

リリーフ陣にも注目が集まった。一時離脱した大勢の代わりに守護神を務めたバルドナードと、昨オフに阪神から獲得したケラーの活躍が目立った。「最後は少しバテたが、バルドナードが9セーブを記録し、大勢のいない期間を埋めてくれた。後半は崩れることもあったが、前半は安定していた。ケラーは真っすぐが強く、巨人に足りない部分を補ってくれた。阪神からフリーとなって、すぐに目をつけたのは大きかった」と、関本氏は語った。

昨季のチーム防御率は3.39でリーグ5位だったが、今季は大きく改善された。関本氏は、今季から1軍をまとめた杉内、内海両投手コーチの名前も挙げ、「先発が立ち上がりに崩れることもなかったし、ブルペンでの準備も連係含めてかなりうまくいっていた。バタバタするような雰囲気が伝わってくることが一度もなかった」と振り返った。

杉内、内海両コーチは1学年違いで巨人で現役時代をともにした。12年には、ソフトバンクからFAで加入した杉内コーチをチームに溶け込みやすいように奔走したのが内海コーチだった。ダブルエースとして日本一に輝いた経験を持つ両者は、コーチとしてタッグを組むのは今季が初めてだったが、「彼らは人柄も最高だから、選手からの信頼も厚いだろう。もちろん、2軍やバッテリー部門との連係もあってこそだろうけど、ブルペンでの準備、選手のフォロー含めて細かい部分にかなり神経を使ってきたと思う。特別報奨金をあげてもいいくらいじゃないか」と、賛辞を送っていた。

巨人の4年ぶりのリーグ優勝は、投手陣の安定した投球と打線の活躍、そしてフロントと現場の連携が大きな要因となった。今後も、この勢いを維持し、さらなる高みを目指してほしい。