青森秋季ディスタンス記録会:20度未満の気温下で繰り広げられた熱戦と高校生の新記録
9月23日に新青森県総合運動公園陸上競技場で開催された「あおもり秋季ディスタンス記録会」では、全国高校駅伝にも出場している高校や大学生も参加し、熱戦が繰り広げられました。気温が20度を下回る快適な条件下で、小学生から社会人まで、さまざまな年代の選手が参加しました。
特に注目されたのは、青森山田高校、秋田工業高校、一関学院高校の選手たち。これらの学校は、夏の合同合宿で力をつけており、今回の記録会でも互いに競り合いました。男子5000mでは、青森山田高校の佐藤利珀選手(3年)が14分27秒55でトップ。2位には一関学院高校の森松彩夢選手(2年)が14分35秒61で続きました。
また、学法石川高校の増子陽太選手(2年)は、5000mで13分34秒60の高校2年生歴代最高記録を持つ選手で、3組目のペースメーカーとして14分56秒15で走り、4組目にも出場して14分37秒07を記録。盛岡大附属高校の古川陽樹選手(2年)も5000mと3000mにダブルエントリーし、5000mでは14分38秒84、3000mでは8分19秒55と好記録を出しました。
最終レースの男子5000m5組目では、青森山田高校のジェームス・カルリ選手(2年)がペースメイク。学法石川高校の栗村凌選手(2年)が14分07秒08でトップに立ち、2位には同じ学法石川高校の三瓶友也選手(3年)が14分17秒19、3位に盛岡大附属高校の佐藤凜選手(3年)が14分18秒70、4位に青森山田高校の工藤優唯選手(2年)が14分19秒90と、4選手が14分20秒を切る好記録を残しました。
青森山田高校の河野仁志監督は、今回の記録会について「アディダスさんのブースやMCなど、新しい試みが多かった。例年は9月15日前後だったが、1週間ずらして開催したことで、最高の気候条件となり、選手たちにとって非常に良い環境となった」と振り返りました。今後については「地方の記録会は参加者が集まりにくいが、さまざまな協力のもと、ブースやMCを続けていきたい。『青森にきたら記録が出る』という大会にしたい」と意気込みを語りました。
今回の記録会を経験した選手たちは、12月の全国高校駅伝や1月の都道府県駅伝でも活躍が期待されます。あおもり秋季ディスタンス記録会は、今後も注目すべき大会となるでしょう。