電撃復帰の千賀滉大、メッツ初のポストシーズン登板で奮闘 被弾も冷静さ取り戻し
5日(日本時間6日)、大リーグのプレーオフ地区シリーズが開幕し、ナ・リーグのワイルドカードシリーズを勝ち上がったメッツが、東地区を制したフィリーズと対戦。メッツは6-2で逆転勝利を収めた。
この試合で復帰したメッツの千賀滉大投手(31)は、メジャー2年目でポストシーズン初登板。試合開始早々、先頭打者のシュワバーに95.9マイル(約154.3キロ)の速球を右翼席に運ばれる先頭打者弾を浴びた。しかし、その後は無失点で切り抜け、2回を31球で1安打1失点、3奪三振(1四球)の成績を残した。
試合後、千賀は「まずは負けなくてよかったというのが一番強い。反省点はたくさんあるけど、チームが勝ったことが何よりうれしい」と語った。先頭打者弾を浴びた後のスコアボードを見た理由について問われると、「もっと上を見ていた。やってしまった、と」と苦笑いしながら答えた。
千賀は「頭の中にあるデータを再確認し、冷静になれた。打たれたことで逆に冷静になれた自分がいたので、良かった」と修正について説明。「健康で終われたことがなによりです。ケガをしていたら次の登板のチャンスをもらえないので」と話し、球種については「話したいことはあるけど、もう1回(フィリーズ相手に)投げるかもしれないので、それは終わってから」と語った。
昨季12勝を挙げた千賀は、今季は右肩痛で出遅れ、7月26日のブレーブス戦で1試合の登板にとどまり、1勝、防御率3.38。9月21日に傘下3Aシラキュースで先発したものの、右上腕の張りを訴え、レギュラーシーズン中のメジャー復帰はかなわなかった。左ふくらはぎの怪傷で負傷者リスト(IL)入りし、ワイルドカードシリーズでは出場選手登録外だったが、調整を続け、地区シリーズ開幕戦で電撃復帰を果たした。