青学大、全日本大学駅伝へ主将田中悠登、ルーキー折田壮太ら強力メンバーで挑む
全日本大学駅伝のチーム登録が9日に締め切られ、青学大は6年ぶり3度目の優勝を目指す。原晋監督(57)は、太田蒼生(4年)と黒田朝日(3年)のダブルエース、今季絶好調の鶴川正也(4年)ら、出雲駅伝のベストメンバーに加え、主将の田中悠登(4年)、5000メートルで日本高校歴代2位の自己ベスト記録を持つ折田壮太、黒田朝日の弟の然ら4人のルーキーも名を連ねた。
青学大は今年1月の第100回箱根駅伝を総合新記録で圧勝。2区で歴代4位の好記録を出した黒田、3区で日本人歴代最高タイムを記録した太田、5区で区間新記録の区間2位を走った若林宏樹(4年)、6区2位の野村昭夢(4年)、8区間賞の塩出翔太(3年)、10区2位の宇田川瞬矢(3年)の優勝メンバーが順当に登録された。
鶴川は、6月の日本選手権5000メートルで13分18秒51の日本人学生歴代最高(当時)の4位に入賞。昨年の出雲駅伝ではアンカーで精彩を欠いたが、「3大駅伝すべて区間賞を目指します」と意欲を示している。
主将の田中は、昨年の全日本大学駅伝で最長の最終8区で区間3位と好走し、国学院大と中大との2位争いに競り勝った。箱根駅伝では8区に登録されたが、左足付け根部分を故障し、当日変更で塩出と交代し、出番なしに終わった。来春の就職先として出身地のテレビ局の福井放送に内定している田中は、「全日本大学駅伝は昨年と同じ8区を走って、今度は優勝のゴールテープを切りたい。箱根駅伝は原監督に『田中は復路の8区か9区か10区しかない』と言われています。単独走の安定感では負けない自信があります。最後は、選手として走って優勝に貢献したい」と語った。
ルーキーの折田は、5000メートルで13分44秒12とまずまずの走りを見せ、原監督も期待を寄せている。黒田然も13分57秒12をマークし、兄・朝日との兄弟タスキリレーが実現すれば大きな話題となる。安島莉玖と遠藤大成の1年生も登録メンバーに入った。
青学大は夏合宿で例年以上に質、量ともにレベルの高い練習を積み、原監督は「チーム全員で優勝を狙います」と年度をまたいで学生駅伝連勝に意欲を見せる。開幕戦の出雲駅伝、第2戦の全日本大学駅伝では、青学大をはじめ、昨年の出雲と全日本を制した駒大、エース平林清澄(4年)をはじめとする国学院大、昨季は3大駅伝すべてでチーム最高成績の城西大、エース山口智規(3年)を中心に好調の早大などが激しい優勝争いを展開しそうだ。
全日本大学駅伝の登録メンバーは以下の通り。
- 田中 悠登(4年)
- 太田 蒼生(4年)
- 鶴川 正也(4年)
- 野村 昭夢(4年)
- 若林 宏樹(4年)
- 白石 光星(4年)
- 黒田 朝日(3年)
- 塩出 翔太(3年)
- 宇田川 瞬矢(3年)
- 皆渡 星七(3年)
- 平松 享祐(2年)
- 熊井 渓人(2年)
- 折田 壮太(1年)
- 黒田 然(1年)
- 安島 莉玖(1年)
- 遠藤 大成(1年)