ドジャースの運命を左右する走塁と送球ミス:1978年ワールドシリーズから2024年ナ・リーグ地区シリーズまでの呪い

ドジャースの運命を左右する走塁と送球ミス:1978年ワールドシリーズから2024年ナ・リーグ地区シリーズまでの呪い

ナ・リーグ地区シリーズのドジャース対パドレス戦は、8日(日本時間9日)の第3戦で、パドレスのマチャド内野手の走塁が物議を醸している。2回、マチャドが中前安打で出塁し、次打者・メリルの一ゴロの場面で、通常の走路よりもホーム寄りを走ったため、一塁手フリーマンの二塁への送球がマチャドの肩付近(本人は「ヘルメット」と試合後に話している)に直撃。悪送球となり、無死一、三塁のチャンスが広がった。この回、パドレスは一挙6点を奪い、試合を優位に進めた。

このようなプレーは通常のペナントレースでは普通のプレーだが、大舞台で勝敗を分けた例がある。1978年のワールドシリーズで、ドジャースは送球ミスでヤンキースに逆転負けを喫している。第4戦、ドジャースが3-1でリードしていた6回、ヤンキースが1死一、二塁のチャンスを迎えた。ピネラの遊撃へのライナーをラッセルがファンブルしたが、二塁を踏んで2アウト。一塁に送られた球が、一塁走者のジャクソンの足に当たった。結果、送球が逸れてファウルグラウンドに転がる間に二塁走者が生還。ドジャースはラソーダ監督が抗議したが、審判団は受け付けず、1点差に迫られた。ヤンキースは8回に同点に追いつき、試合は延長に。10回、ピネラのタイムリーでサヨナラ勝ちを決め、2連敗から4連勝で逆転世界一となった。ジャクソンの走塁は、古いドジャースファンの語り草となっている。

2024年のマチャドの走塁も、語り草になる可能性がある。ドジャースの残り試合の勝敗に大きく影響するだろう。