「天才的走塁」マチャドの巧みなプレイが試合を変える 高木豊氏が絶賛、コーチ時代の教えも

「天才的走塁」マチャドの巧みなプレイが試合を変える 高木豊氏が絶賛、コーチ時代の教えも

マニー・マチャドの巧みな走塁が試合の流れを変えた。10月8日(日本時間9日)、ナ・リーグ地区シリーズ第3戦で、パドレスのマチャドが見せた走塁が話題を呼んでいる。

試合は1点を追う2回、マチャドが先頭で中前打を放ち出塁。続くジャクソン・メリルが一塁へ強烈な打球を放ち、ドジャースのフレディ・フリーマンが両膝をつきながら好捕。併殺に仕留めようと二塁へ送球したが、送球はマチャドの左肩付近を直撃し、悪送球となった。これにより、無死一、三塁のチャンスが拡大した。

この時、マチャドは送球コースを消すためにわざと内側を走るようなプレーをみせた。SNSでは「IQの高さを感じさせる素晴らしいプレー」と称賛の声が上がった一方で、「守備妨害になるのでは?」と賛否両論が巻き起こった。

この走塁について、元プロ野球選手で現在は野球解説者として活躍する高木豊氏が10月9日に自身のYouTubeチャンネルで解説した。高木氏は「ショートのベースカバーがどこに構えたか、一瞬見たと思う。そこに背中を入れてきた」と解説し、守備妨害にはあたらないとして「かしこいよ」と絶賛した。

また、高木氏はコーチ時代のエピソードを披露。三塁走者が捕手からけん制を受けるシーンを例に挙げ、「(ラインの)内側を走れ」「背中を向けろ」と指導していたことを明かした。さらに「野手がどこに構えるか見て、そこに走っていけ。そしたら背中に(送球が)当たるから」と、マチャドが見せたような走塁術を当時の選手に伝えていたことを明らかにした。

試合はこのプレーをきっかけに、パドレスが一挙6得点。試合をひっくり返し、ドジャースの反撃を受けながらも6-5で勝利し、リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。