俳優北村有起哉が語る、NHK朝ドラ「おむすび」での役と家族との絆

NHK連続テレビ小説「おむすび」で、ヒロイン米田結の父親役を演じる北村有起哉が、娘の成長と親子げんかの様子を語った。

北村は役者を始めたときから「朝ドラ出演」を目標に掲げてきたという。父の北村和夫が「おしん」に出演していたことも理由のひとつだった。役者として父を超えてやるという若気の至りもあったという。北村は「朝ドラに出演するぐらいの役者にならないと、おこがましいです」と語った。

演じる役「米田聖人」について、北村は「聖人は最近の僕が演じてきた役柄の中でも、裏のない真面目な普通の役です。娘に対しては異常なほど心配性です」と語った。実際の北村はのんびりとした性格なので、聖人が心配性になった理由を現場でいろいろ試しているという。

聖人と永吉は親子げんかが絶えない設定。北村は「親子げんかは楽しくて、すごくすてきなことです。僕の父はもう他界していますが、生前に親子げんかをしたことがなくて。僕もこうやって親子げんかをすればよかったなと少し感傷的になりました」と語った。

阪神・淡路大震災の場面について、北村は「エキストラさん含め、本当にリアルに、学校内の避難所を再現していただきました。聖人は神戸におやじと離れたくて糸島から避難してきたようなもんですから、右も左もわからない神戸で、とにかくがむしゃらにやっていたんだと思います」と語った。

視聴者へのメッセージを問われ、北村は「登場人物のほとんどの人が、やさしくて温かい人たちばかり。人から頼まれたことを断れなかったり、巻き込まれたり、翻弄されるヒロインが成長していき、父親である僕と親子げんかが起きたりと、日常によくあるような出来事が丁寧に描かれます」と語った。