セーラームーン声優、深見梨加がマイナ保険証反対を訴え「介護を大変なものにしないで」

セーラームーン声優、深見梨加がマイナ保険証反対を訴え「介護を大変なものにしないで」

アニメ「美少女戦士セーラームーン」のセーラーヴィーナス役などで知られる声優の深見梨加が、X(旧ツイッター)を更新し、現行の紙の健康保険証が廃止されることに反対し、切実な思いを訴えた。

深見梨加は「マイナ免許も保険証も本当にやめて欲しい」と切り出し、高齢の母の実体を紹介した。「母は年に3回くらい保険証を失くすのよ。病院はしょっちゅう行くから必要だし、保険証はすぐに再発行してもらえるけど…マイナンバーカードの再発行は本当に大変で、しかも本人じゃなきゃダメ…」と、紛失時の再発行手続きが高齢者にとっては特に困難だとして「母には無理です」と強調した。

自身や家族が代理で手続きを行う場合を想定するも、「再発行、委任状で同居の家族ならOKだけど、同居の妹は平日は仕事で遅い…別居で苗字も違う私は、妹の委任状と、妹の免許証が必要…コピーはNG いやいや免許証を渡す方がダメだろ しかも仕事行くのに車使ってんだからさー」と、容易ではない実情を記した。

さらに「使う時もパスワード入れなきゃだし、90近い人にはハードルが高すぎるよ」と指摘し、「私が試してみたけどパスワードが違うって言われて使えなかった」と強調。最後に「せめて紙の保険証をあと5年は並行して使えるようにして欲しいの切実 介護をこれ以上大変なものにしないで欲しいですーー」と訴えた。

政府は昨年12月、現行の健康保険証を今年12月2日に廃止し、マイナンバーカードと一体化させた「マイナ保険証」に移行すると決定。現行の健康保険証は同日以降、最長1年間は引き続き使用できる。また政府は今月29日、運転免許証機能を持たせるマイナンバーカードの改正道交法について、来年3月24日に施行することを閣議決定した。