新庄監督の戦略と日本ハムの日本一への挑戦
日本ハム・新庄監督、ホーム最終戦で日本一宣言
29日、日本ハム・新庄剛志監督(52)は本拠地最終戦となったソフトバンク戦のセレモニーで「日本一」を宣言した。試合は敗れたものの、クライマックスシリーズ(CS)突破を目指し、さまざまな戦略を温めている。特に、フランミル・レイエス外野手(29)の一塁起用や、伊藤大海投手(27)のファーストステージ回避などの秘策が注目されている。
エスコンFでの大観衆
エスコンフィールドで行われたこの試合には、エスコン史上最多の3万7527人のファンが集まった。試合後のセレモニーでは、新庄監督のスピーチに耳を傾けるファンの姿が見られた。新庄監督は、頂点を目指す強い意志を語り、ファンを沸かせた。
「僕たちは日本一しか今、考えていません。ドラマ‘大航海’、ここからが一番楽しいです。僕に付いてきてください」
残り5試合の戦略
レギュラーシーズンは、ビジターでの残り5試合が残っている。今季2位が確定し、ここからはCS、日本シリーズをにらんだ戦いになる。ファーストステージを突破することが大前提だが、新庄監督の頭には日本シリーズ進出しかない。その目標に向けた起用プランがレイエスの一塁起用だ。
レイエスの一塁起用
レイエスはここまで86試合にDHでスタメン出場し、チームトップの25本塁打を放って打線をけん引している。一塁での出場は1試合のみだが、新庄監督は「レイエスも今後、一塁を守らせますよ。日本シリーズに向けて。早くやっとかないと」と語る。日本シリーズ進出の場合は、DH制がないセ・リーグ本拠地での戦いがある。打線に欠かせない存在であるからこそ、残り試合で一塁で起用し、サインプレーも含めた場慣れをさせるつもりだ。
投手陣の配置転換
さらに、CSでは先発投手の配置転換の可能性も「もちろんある」と新庄監督は断言する。「例えば、先発投手が2イニング(ずつ)投げて、とか。短期決戦なんで、勝ちゃいい」となりふり構わない。14勝を挙げているエース・伊藤大海の投入のタイミングについても「ペイペイの伊藤君は無敵。その辺もちょっと、いろいろ考えている」と語る。今季のペイペイドームでは3試合の先発で3戦2勝負けなし、防御率1.57と好相性の伊藤を、ファーストステージではなく、ファイナルステージの第1戦に投げさせる可能性も出てきた。
8年ぶりの日本一を目指す
16年以来、8年ぶりの日本一を目指し、新庄監督はさまざまな思考を巡らせる。目的は至ってシンプル。「勝てば正解。一番、勝てる方法を考えたい。常識にとらわれずに」。ポストシーズンも先入観を排除した采配で、日本一まで駆け上がる。
新庄監督の言葉は、ファンの心を捉え、チームの士気を高めている。日本ハムの選手たちは、新庄監督の指示に従い、最後まで全力で戦う決意を固めている。今後の試合が、日本シリーズ進出への重要な一歩となることは間違いない。
結論
新庄監督の「日本一」宣言は、チームに大きな影響を与えている。ファンの期待も高まり、日本ハムは残りの試合で最高のパフォーマンスを発揮し、8年ぶりの日本一を目指す。新庄監督の戦略と選手たちの頑張りが、日本シリーズ進出の鍵となることだろう。