前田健伸の先制2点本塁打が試合を決定!早大が法大を下し、リーグ戦で勝ち点2に

前田健伸の先制2点本塁打が試合を決定!早大が法大を下し、リーグ戦で勝ち点2に

早大対法大 4回表早大2死一塁、前田が先制2点本塁打を放つ

30日、神宮球場で行われた東京6大学野球リーグ戦の早大対法大戦で、早大が5対2で勝利し、2勝1分で勝ち点を2に伸ばした。この試合の大きな転機となったのは、4回表に早大の前田健伸内野手(3年=大阪桐蔭)が放った先制2点本塁打だった。

試合は両チームとも無安打で迎えた4回だった。1死から四球で走者を出し、一塁にランナーを置いた早大。打席に立った前田は、法大の先発投手篠木のストレートを狙い通りに捉え、強振した。打球は大きな弧を描き、右翼スタンド中段へと飛び込んだ。この一打で早大が先制し、試合の流れを握った。

試合後、早大の小宮山悟監督(59)は「(今日の勝利は)先制2ランが全てだと思います。(法大は)難敵中の難敵だと思っていましたので。そう簡単には打ち崩せないと思っていたところ、目の覚めるようなホームラン。あそこでほぼ勝てるという確信に近いものがありました。素晴らしいホームランでしたね」と、前田の活躍を絶賛した。

前田はこの試合で3安打3打点と大暴れした。第3打席ではカットボールを捉え左安打を放ち、第4打席ではライト戦を破る二塁打を記録した。第5打席では三塁打を狙うチャンスがあったが、惜しくも一ゴロに終わった。それでも、3安打3打点の活躍に「率直にうれしいです」と笑顔を見せた。

前田の活躍のきっかけは、今夏のキャンプにさかのぼる。春のリーグ戦では19試合に出場し、打率2割4分6厘と結果を出せなかった。しかし、リーグ戦後半で「もっと強い打球を打つためにはどうしたらいいか」と考え、甘い球を思い切って振るという方針に切り替えた。夏のキャンプでは、この方針を実践し、じっくりと打ち込み、結果につなげた。「少しずつ結果が出ていると思います」と、前田は成果を実感している。

早大へは指定校推薦で入学し、「6大学で野球をやりたいと思っていたので」と、熱い思いを胸にバットを振っている。前田の活躍は、早大の今後の戦いに大きな期待を抱かせるものとなった。

早大の今後の展望

早大は今季、安定した戦いを展開しており、前田の活躍はチームの強さを象徴している。小宮山監督は、チーム全体の調子についても「選手たちの集中力が高まっています。一人一人が自分の役割を果たし、チームとしての一体感が増しています」と語った。

今後の試合でも、前田の活躍が期待される。早大は、6大学野球リーグ戦で優勝を目指し、一戦一戦を大切に戦っていく方針だ。前田自身も、「チームのために、自分の役割を全うしていきたい」と意気込んでいる。

法大の反撃

一方、法大はこの試合で敗れたものの、チームの底力は健在だ。法大の監督は、「今日は早大の先制2点本塁打が試合の流れを変えてしまいましたが、選手たちは最後まで諦めずに戦いました。次戦では、今日の反省点を活かし、より良い試合を展開したい」と語った。

法大の主力選手たちは、次戦に向けて意気込んでいる。特に、投手陣の調整と打線の活性化が課題となっている。法大は、早大との対戦を経て、より強固なチーム力で今後の試合に臨むことを目指している。

結論

早大対法大の試合は、前田健伸内野手の先制2点本塁打が試合の流れを決定づけた。早大は2勝1分で勝ち点を2に伸ばし、6大学野球リーグ戦での優勝に向けて順調なスタートを切った。一方、法大は敗れたものの、チームの底力と意気込みを示し、次戦に向けての準備を進めている。両チームの今後の戦いに注目が集まっている。