2024年最新アイアン徹底比較!プロ・堀越良和が「P770」「APEX Ai200」「242CB+」「JPX925ホットメタルHL」の性能を分析!
キャロウェイ、テーラーメイド、ブリヂストン、ミズノの4メーカーから、2024年9月に発売されたニューアイアンの7番でロフト30度以上のモデルを試打分析した結果が、「週刊ゴルフダイジェスト」2024年10月8日号で発表された。プロの堀越良和氏とスコア90台のアマチュアが試打を行い、各モデルの性能を徹底的に評価した。
堀越プロは、アイアンに求められる条件について次のように説明している。「アイアンはグリーンに乗せる、ピンを狙うクラブです。そのため、最も重要なのはボールをいかに止められるかです。具体的には、落下角45度以上とスピン量5500回転以上が必要です。7番アイアンで考えると、理想的にはワンバウンドで止まるモデルが望ましいです。」
試打されたモデルの特徴と評価は以下の通り。
テーラーメイド P770
- 特徴: 操作性と許容性を両立した軟鉄中空構造モデル。独自の充填剤SPEEDFOAM AIRを搭載し、打感と打音を向上させている。
- 評価: 「中空構造なので芯が広めで、ミスに対する許容性が高く、弾道のバラつきも少ない。ヘッドがすっきりしていて構えやすく、落下角とスピン量も十分です。飛距離もしっかり出ています」(堀越プロ)
キャロウェイ APEX Ai200
- 特徴: APEXプロに近いデザインの中空構造。Aiスマートフェースを採用し、スピン量と打ち出しが最適化され、ボール初速が向上している。
- 評価: 「構えたときが特徴的で包み込むような感じがあり、ボールがつかまりそうです。ロフト30度ですが、球は上がります。もう少しスピン量がほしいところ。アイアンの機能を維持しつつ、飛距離性能が高いです」(堀越プロ)
ブリヂストン 242CB+
- 特徴: セミラージサイズの軟鉄鍛造キャビティ。241CBをベースに安心感とやさしさをプラスしたモデル。リブ+インナーポケット構造を採用し、許容性と安定性を高めている。
- 評価: 「241CBと比べるとヘッド長がやや面長で、重心距離が少し長めですが、構えづらさはありません。操作性よりミスをカバーしてくれる許容性が高い印象です。弾き感のある打感で、ボール初速は速いです」(堀越プロ)
ミズノ JPX925ホットメタルHL
- 特徴: JPX925シリーズの中で最もボールが上がりやすいモデル。ソール下部にタングステンウェイトを配置し、低重心・深重心を実現した高弾道が打ちやすいデザイン。
- 評価: 「ボールがつかまる、上がる印象が強いです。操作性というより、オートマチックに打てる、やさしさを感じました。スピン量も落下角も十分すぎるデータが出ています。許容性が高く、カーボンシャフトとの相性がよさそうです」(堀越プロ)
これらの試打結果は、アイアン選びの参考になること間違いなし。特に、ロフト30度以上のアイアンの性能を重視するゴルファーには、非常に有益な情報となるだろう。