かんのひとみ主演、劇団道学先生「兄妹どんぶり」開幕:昭和から平成へ、演歌と商店街の物語

かんのひとみ主演、劇団道学先生「兄妹どんぶり」開幕:昭和から平成へ、演歌と商店街の物語

「劇団道学先生『兄妹どんぶり』」が10月9日に東京・新宿シアタートップスで開幕した。

この作品は、2002年に初演された中島淳彦の戯曲で、彼がバンド活動や作詞作曲を行ってきた経験を生かし、自身が愛した“演歌”を題材に執筆した。本作の演出は青山勝が担当し、かんのひとみ、佐藤銀平、宮地大介、藤崎卓也、蒲田哲、板垣雄亮、佐藤達、気田睦、菅沼岳、宏菜、川合耀祐、杉浦一輝、山像かおりが出演する。

物語は1989年、元号が昭和から平成に移った年を舞台にしている。東京都心から少し離れた商店街の居酒屋に、兄妹が訪れる。兄の祐一郎は、妻の妹である咲子を演歌歌手としてデビューさせるために上京し、居酒屋で働かせてほしいと頼み込む。祐一郎の強引さに桜井夫妻は咲子を雇うことに同意する。一方、分裂寸前だった商店街の合唱団は、咲子の歌を聴いてメンバーの気持ちが一変。しかし、合唱団のリーダーである島本は、演歌への偏見を示し、「こぶしを回さないように」と注意する。

上演時間は約2時間10分で、公演は10月15日まで続く。U-25割引とシニア割引も用意されている。