順天堂大学、箱根駅伝予選会で10位通過!11位東農大との僅差1秒で本戦出場権獲得
各大学の選手たちが一斉にスタートした第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会が19日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地をスタート地点とし、立川市街地を経て国営昭和記念公園でゴール(21.0975キロ)となった。
43校の参加で、各校12人以内の選手がハーフマラソンを一斉にスタート。上位10校が翌年の箱根駅伝本戦(1月2日、3日)の出場権を獲得した。11回の優勝を誇る順天堂大学(誠大)は10位で出場枠最後の枠を獲得。11位の東京農業大学との差はわずか1秒だった。
前回優勝の青学大をはじめ、シード10校と予選会通過10校、および予選会敗退校の選手で編成された関東学生連合の計21チームが101回目の箱根駅伝に臨む。昨年の予選会は100回記念大会で、例年より3校多い上位13校が本戦出場権を獲得できたが、今回は例年通り上位10校のみが通過。「箱根への道」は厳しく、順天堂大学はその激戦を制して生き残った。
運命の成績発表では、「10位、順天堂大学!」というアナウンスが響き、長門俊介監督(40)、箱根駅伝で「山の神」と称された今井正人コーチ(40)、服部壮馬主将(4年)らは安堵の表情を浮かべた。
順天堂大学は22年の箱根駅伝本戦で2位と躍進。長門監督と今井コーチが4年生だった2007年以来12回目の優勝を目指す姿勢を見せた。23年も5位と上位で戦ったが、今年1月の第100回大会では17位に終わり、4年ぶりにシード権(10位以内)を逃した。
今井コーチは今年4月に就任し、チームのエースだった三浦龍司(現スバル)が卒業したものの、永原颯磨、川原琉人、玉目陸などの有力ルーキーが入学して巻き返しの態勢を整えた。しかし、6月の全日本大学駅伝関東選考会では17位と惨敗。全日本大学駅伝のシード校8校を加えた単純計算の序列では関東で25番目にまで順位が落ちた。
巻き返しを図り、精力的に夏合宿を重ねた。即戦力ルーキーとして期待されていた川原、玉目は予選会の登録メンバー16人から外れたが、チーム一丸となって戦い、14年連続66回目の本戦出場を決めた。
今季は出雲駅伝(10月14日)や全日本大学駅伝(11月3日)の出場権がなく、箱根駅伝が唯一の学生3大駅伝となる。順天堂大学は関東勢の序列「25番」から、下克上の戦いに挑む。
第101回箱根駅伝のシード校は、青学大、駒大、城西大、東洋大、国学院大、法大、早大、創価大、帝京大、大東大。